自閉症の方にとって修正、訂正伝えることは(大事なことですが)ハードルが高いです。
私は、ルーティン(習慣)を活用した支援を重視しています。
● なぜハードルが高いか自閉症の特性で考える
修正、訂正の場面は
・複雑な場面です。(複雑な情報処理の困難さ)
・自分のイメージを変える場面です。(変更の困難さ)
・(コーチや支援者との)社会的な場面です。(社会性の困難さ)
● ルーティンを活用する
修正・訂正をうける場面のハードルを下げる良い方法が
普段から修正・訂正のルーティン(習慣)をつくることです。
ルーティンをつくる時のコツをリストにしました。
* 本人にとって、修正、訂正がさほど困難な場面でルーティンをつくる。
・まだルーティンができていない活動
・興味やイメージが薄いもの
・本人にとってどうでも良いもの
* 変えない部分をつくる(一貫したシステムを活用する)
ただ繰り返し修正、訂正を経験するのではなく一貫したシステムを活用します。(これをルーティン=習慣にします)例をいくつか紹介します。
*修正、訂正時の声かけを一貫させる
(例) 「○○さん、修正します」
「見てください」
(モデルを見せる)
「同じようにしてください」
「作業はじめてください」
※人によっては、下の絵のような修正の切り替えボードなどを活用することもあります。(下の写真は地方セミナーで活用した切り替えボードです。修正用ではありません。)
*視覚的なシステムを活用する
視覚的に何か修正をするときに、その辺の紙などを活用するのはおすすめしません。例えば、いつも決まったホワイトボードなどを活用するのをおすすめします。いつも同じもので、同じルーティン(習慣)で伝えることが大切なのです。
● 計画的に実施する
偶発的な本番の場面は、最終のゴールで、まず計画的、意図的にハードルの低い修正場面を設定します。
まずルーティンをつくった後にハードルの高い修正に活用します。
● ルーティンがあることで(まとめ)
・スムーズにイメージをつくれます
・成功体験からの自信も効果をうみます
・応用、柔軟さにつながります
これについては、また整理します。
そいぎんたぁ~。
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