昨年度から続けてきました『フレームワークを活用した自閉症支援』のレベル1~3のパッケージが先日の佐賀をもって終了することになりました。来年度はあらたに設定を変えて実施します。今回のは受講された方に復習の意味でレベル1~3の意味を振り返ってみます。
先日の佐賀レベル3の様子がぷれしゃすのホームページで紹介されています(こちらをクリックしてください)。
【レベル1:特性や理解を軸としたプロセス 】
自閉症の教育・支援の中で重要な軸になる部分は自閉症の特性です。一般的な視点で考えるか(例:「こだわりが強い」「落ち着きがない」)、自閉症の特性で考えるか(例:「1つの部分を強く注目する」「注目が転導的に移る」)で教育・支援計画の方向性が大きく変わります。特性をアセスメントする力が必要です。
自立課題を指導・支援する上で大切なのは、本人が何ができていて、何ができていないか、また、合格の方向を向いているものは何か(芽ばえ反応)です。
自立課題設定で重要なことは、年代にあわせた課題の内容であり、般化の範囲です。その参考になる重要な視点としてTEACCHトライアングルエフェクトがあります。
自閉症の教育・支援の中で重要なプロセスは、1対1の勉強のエリアからはじまり、自立エリア、般化のステップが重要になります。TEACCHのアプローチをはじめる上で、まず重要な設定が1対1のエリアの設定です。
自閉症教育・支援フレームワークシートを活用できるようになるための近道は、考えて書くのではなく、書いて考えることです。ためらわず書き続けることが必要です。
などなど
<会場で紹介した書籍>
【レベル2:アセスメントの準備と教えるプロセス】
自立課題の指導・支援の現場では、より工程や、必要なスキルがより複雑なものがあります。また、アセスメントやプランニングも応用的なものになります。
複雑で応用的な場面でのアセスメント及びプランニングのためには、工程を書き出す課題分析と、細分化のアセスメント前の準備が重要になります。
応用的な現場では、目の前におこっている事象に注目しすぎて、どうしても軸である自閉症の特性、理解の仕方を忘れてしまいます。どんな場面でも特性や理解に関する情報を参考にしながらぶれないように指導・支援をしていく必要があります。
自立はいつから意識するのか、それはアセスメントの時から意識する必要があります。ある程度教えてから自立を意識するのではなく、最初から自立を意識した教えるプロセスが必要になります。
<会場で紹介した書籍>
【レベル3:行動支援と自己認知支援のプロセス】
行動支援、自己認知支援、自立支援、様々な支援を考える上で氷山モデルの視点は重要になります。環境の要因、特性の要因の相互の作用を考察して計画を立てる視点が必要です。
自閉症の特性を考慮すると様々な視覚支援が有効と考えられています。しかし、視覚支援をすれば本人の行動や理解が適切な方向に向かうわけではありません。本人が自ら気づけるようにするためにはプロセスが重要になってきます。
プロセスが重要なのは、本人の気づきをより応用的にするためには様々な事例を介していく必要があります。
<会場で紹介しました書籍です>
コーディネートした私としては継続したいパッケージでしたが、集客が難しく、ここで一度次のステップを考える必要ができました。来年度から新しいパッケージでスタートします。具体的には次回の記事で書きますが、『フレームワークを活用した自閉症支援』を中心することは変わりません。大まかには、ベーシックコースとアドバンスコース、トレーニングセミナーの枠で各地で実施予定です。
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