goo

オオバギボウシ・1~野猿の尾根道

 長沼公園“野猿の尾根道”を走っていて見掛けた枯れた果実。長さ3~4センチで3つに裂け、中には翼のついた黒い種子が見える。茎の太さは8~9ミリあり、根出葉などは枯れて無い。しばらく考えて「オオバギボウシ(大葉擬宝珠)」の名前を思い出した。キジカクシ科(←リュウゼツラン科・ユリ科)ギボウシ属の多年草で、この若葉は山菜の“うるい”として好まれる。“うるい”の名はその葉がウリの皮などに似ているので“瓜菜(うりな)”と呼ばれていたものが転訛したようだ。
コメント ( 16 ) | Trackback ( 0 )

イノデ・1~鹿島緑地

 鹿島緑地の雑木林に生育している「イノデ(猪手)」。オシダ科イノデ属のシダ植物で、葉身は60~70センチ。中軸には褐色の鱗片がイノシシの手のように密生している。関東地方以西の林内や林縁で多く見られ、その仲間も多い。その見分け方のポイントが図鑑などで紹介されている。それらによると、
①葉表の光沢
②中軸鱗片の形と幅
③ソーラスの付き方
④葉柄基部の鱗片の形と色
で見分けるという。一口に光沢と言われても皆同じようにも見えるので、数多く見て情報を増やしていくしかない。思い起こせば、このブログを始めた16年前は、スミレの区別などすることなくすべて“スミレ”で一括りしていたが、11年前からスミレの同定を進めていき、昨年までで当地に26種類あることを確認した。同じようにシダ植物の同定も少しずつ進めていこう。ちなみにこのイノデは葉表は濃緑色で光沢があり、中軸の鱗片は披針形で褐色。ソーラスは中間に付き、葉柄基部の鱗片は披針形~広披針形で褐色だった。
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )