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リョウメンシダ・1~殿ヶ谷の道

 長沼公園“殿ヶ谷の道”の杉林に群生している「リョウメンシダ(両面羊歯)」。オシダ科カナワラビ属の常緑性シダ植物で、裂片が細かく裂けて柔らかく、その葉の裏表の区別が付きにくいというのが名前の由来。写真は表と裏を比べたものだが、左側の羽軸が出ていて裏のように見えるのが表で、右側の羽軸が隠れて表のように見えるほうが裏になる。右側下方にソーラスが確認できる。葉身は3~4回羽状複葉になり長さは50~60センチ。やや湿った場所を好み群生になることが多い。
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ヤマハンノキ・4~葉痕

 カバノキ科ハンノキ属の「ヤマハンノキ(山榛の木)」。先日は冬芽を観察したので今回は葉痕を見てみよう。おむすびのような形の中に3つの維管束痕があり、とぼけた顔に見える。ヤマハンノキやハンノキは成長が早い先駆種であり法面緑化などで植栽されることが多かったが、これも花粉症の元凶のひとつ。ここは長池公園外周の斜面で、同属のオオバヤシャブシなども見られる。
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アキザキヤツシロラン・5~塊茎

 ラン科オニノヤガラ属の「アキザキヤツシロラン(秋咲八代蘭)」。昨年10月の開花から、果実最後の殻まで観察してきたが、今秋のための場所確認にまた下柚木の雑木林を訪れた。当然ながら茎は折れ倒れていたが、雨で表土が流されたためか塊茎が露出している。撮影のために枯れ葉の上に乗せてみたが、長さは4センチほどで手前にあるのが果実の殻。この後、塊茎をきちんと埋めておいた。また今年も花を見てみたい。
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