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テイカカズラ

2021年05月20日 11時21分40秒 | 樹木

 キョウチクトウ科 テイカカズラ属 テイカカズラ

 本州から四国、九州に分布する、つる性の低木、常緑樹です。

 林の縁や岩場、林の中でも高い木に登り樹冠を覆うことがあります。

 茎から気根を出して木の幹や岩に張り付いて登ります。

 葉は対生、先のとがった卵形で縁はなめらか、革質で厚めで光沢があります。

 枝先から花枝がのびて枝分かれして花がさきます。花は細い筒型で白色の花弁の先が5枚に分かれます、同じ方向にねじれるのでプロペラのように見えます。

 花が終わると花弁は筒形の部分も含みそのまま落ちるので、林の中でも樹幹に花がさいていたことがわかります。

 筒形の内側の壁には雄しべがあります、先がとがり花弁の開いている中央部分で5本の雄しべがついています。

 雄しべは真ん中で5本が融着します、その周りには花弁側から副花冠がのびて5本の仕切りのようになっています。

 花の蜜を吸いにくる蛾は副花冠の間から蜜を吸います、そのとき花の奥にある柱頭に花粉がつくのです。

 口の長い蝶や蛾でないと蜜は吸えません。

 種子は「人」の字のような2本の莢に入っています、種子が熟して莢が割れるとタンポポのような毛を持った種子が風に乗って飛んでゆきます。

 花数の割に種子の莢は1本の木で数本しかできません、多数の花で蝶や蛾を集めて少ない種子を確実に作る戦略のようです。

 


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