2011年3月11日発生した東北地方太平洋沖地震で、東京電力福島第一原子力発電所が津波によって予備電源を失いメルトダウンしてしまいました。
周辺の帰還困難地域は337平方キロで、現在廃炉作業が進められ2050年ころには完了する見込みだそうです。
今回、帰還困難地域に、帰還準備のため一部の地域から一時帰宅が始まったそうです。
だんだん忘れられてきた原発事故ですが、たった10年で人が入れるようにはならないでしょう。放射性物質の半減期はけた違いですよ。
廃炉作業が終わると言ってもどこにかたつけるのでしょうか?日本中の各県で原子炉のごみ捨て場は反対されています。
でも、海に捨てるのだけは止めてほしいです。じゃあどこに持って行くか?どこにももって行く場所はありません。
そもそも、周辺の市町村では、東電の原発設置の引き換えで小学校や体育館、町村の庁舎を建ててもらっています、会津若松市の体育館まで建てたそうです。
施設の改善をしてもらった恩を、きれいにかた付けて出て行けも無いでしょう。
東電は周辺市町村の施設建設でお金を使ったので、肝心の原子力発電所を「手抜き」で建設しなければならなくなってしまったのです。
米国ゼネラルエレクトリックの技師から「危険な設計」と注意されても修正できなかったのです。
原子炉内部の熱水を「熱交換器」を使わず発電機棟まで配管しています。
発電機を回すタービンにも、ウランの混じった熱水が循環されていました。
原子炉内部の核反応を制御する制御棒は下から持ち上げる仕組みです。
各国の原子炉や潜水艦は、全て電源を喪失すると制御棒が自重で降りてくる、メルトダウンしない作りになっています。
同じように原子炉事故を起こした「チェルノブイリ」は立ち入り禁止になっています。
福島発電所も、溶けた核燃料を取り出したら固定処理して、発電所の地下に埋設して立ち入り禁止にするしかないでしょう。
汚染土を集積すると濃縮したことになってしまいます、ある程度の範囲はそのまま残すしかないと思われます。
のちの世代の人たちに「負の遺産」を残さないように、政治をする人たちはよく考えてください。