千葉県指定天然記念物「南房総の地震隆起段丘」
前回と同じ鉈切神社境内です。
本殿標高が25mですが、県北などでは縄文海進痕跡の標高は3~5mです。
縄文海進が終わり海水面が下がるより、大きな地震によって陸が隆起したのです。
鉈切神社拝殿前の広場は沼1面と呼ばれ6000年前、沼2面が4300年前、沼3面が2850年前、沼4面は1703年の元禄地震で隆起した面です。
1面から4面の間に小さな段が有ります、これは元禄地震のように沼1から4面を作るほど大きな地震の間に、関東大震災のような中型の地震が有ったものです。
段丘が作られた数だけ、震源が近く隆起が起きるほどの地震が有ったことを表しています。
6000年で25m隆起するような地殻変動は、世界的に珍しい地域だそうで、天然記念物になったのです。
沼1面から小さな段を経て、沼2面となります。
5~6段の階段が3か所連続しています。
定期的に関東大震災規模の地震が起こり、隆起したことを表しているそうです。
沼3面まで、何回かの小さな段が見られます。
ここがほぼ道路の高さです。
海岸まで下りてきました。
左の黒い部分が関東大震災で隆起した部分、その右が元禄時代で隆起した、沼4面です。
逆側を見たところですが、手前と同じ形の岩が先にも見えます。
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