サトイモ科 テンナンショウ属 ウラシマソウ
本州から四国、九州に分布する多年草、林の縁や木漏れ日のさす林内で見られます。
地下に「サトイモ」のような球根を持ちます。
春に葉を1枚だします、葉柄が30センチから60センチに立ち上がり、小葉10枚前後の鳥足状に広がります。
小葉は細長い卵形で先がとがり、縁は波打ちます。葉は夏には枯れてしまいます。
花は葉の付け根から花茎をのばして、仏炎苞とよばれる筒形で蓋のついた花がさきます。
花は葉の下にさき、葉より高くはなりません。
花は白色に褐色の模様がつきます。本来の花は仏炎苞の中で、肉穂花序となります。
肉穂花序の先は付属体で、これが仏炎苞の外まで細長くのびます。
これが浦島太郎の釣竿のように見えるので「ウラシマソウ」と名前がついたそうです。
花には雄花と雌花があります、若い個体は雄花、成長した個体は雌花となります。
秋には葉が枯れ、仏炎苞も落ちて、紅色のトウモロコシのような果実になります。
向こうを向いています、長い付属体「釣竿」が見えます。