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テスター初心者講座

2022年12月29日 10時37分38秒 | Radio

 テスター初心者講座です。

 テスターは見えない電気を、数値で示して見えるようにしてくれる器械です。

 アナログテスターを考えると、フルスケール1mAのDC(直流)メーターがあったとします。

 直流10Vの電池に10KΩの抵抗をとおしてメーターにつなぐと、10V÷10KΩ=1mAとなりフルスケールで振れます。

 直流100Vの電池には100KΩの抵抗をとおせば100V÷100KΩ=1mAとなります。

 抵抗を切り替えして広い範囲の電圧を計れる、これがテスターの原理です。

 ところが低い電圧ですと誤差が多くなります、1Vの電池に1KΩの抵抗をつなぐと電流は1mAになりません。

 これはメーターに内部抵抗があるからです。内部抵抗は1mAでは約1KΩあるので外部につける抵抗の調整が必要で、低い電圧には限界があります。

 交流電圧の場合はダイオードで整流して直流として計ります。

 ところが、ダイオードには敷居電圧というものがあって、約0.5V前後の電圧以上ををかけないと電流が流れ始めません。

 また、マイナスリードからメーターまでのアースが共通化しているので半波整流しかできません。

 このため3V程度までしか計ることができません、家庭に来ている100V商用電源が基本なので正弦波の実効値の数字を指します。

 低い電圧も苦手ですが、交流の電流はもっと苦手なので普通のアナログテスターには付いていません。

 抵抗の計測は、テストリードとメーターの回路の途中に電池を入れます。

 メーターのプラスに電池のプラスをつなぐと、プラスの赤リードには電池のマイナスがつながってしまいます。

 これがアナログテスターの宿命であり、特徴でもあります。

 抵抗の場合は極性が無いのですが、LEDやダイオードの取り付けではプラス、マイナスを確認してから取り付けます。

 アナログテスターをお使いの方は、頭を整理してからお使いください。

 私の三和デジタルテスターの場合は、赤リードにプラス、黒リードにマイナスが出ますが、最新型の三和アナログテスターでも反対に出ています。

 全メーカーを試したわけではありませんので、ご自分のテスターを調べてみてください。

 車のバッテリーを外部から充電中、充電電流を計るときは黒(マイナス)ターミナルには赤リードをつなぎます。

 しかし、車の暗電流を計るときはバッテリーの黒(マイナス)ターミナルには黒リードです。

 計測する物のプラスマイナスの判断が難しいのに、テスターのプラスマイナスが違うものもあって頭の体操、ボケ防止になります。

 ただし、授業料は高いですね。初心者講習ではなくなってしまいました。

 


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