犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

自生党死の李在明

2022-06-02 08:15:01 | 韓国の漢字語
写真:選挙後の勢力図(ハンギョレより)

 一夜明けて、韓半島がく染まりました。

 親北朝鮮の野党、共に民主党が勝ったわけではありません。

 その逆です。

 与党、国民の力が17か所の地方自治体首長(道知事、広域市長)のうち12か所を制し、圧勝したのです。

 党の政治的傾向とは逆に、保守与党、国民の力のシンボルカラーがで、進歩野党の共に民主党はなのですね。

 激戦が続いていた京畿道は、明け方の大逆転劇で野党が勝利し、一矢を報いました。

 一方、同時に行われた国会議員補欠選挙の仁川広域市桂陽乙では、前回大統領選挙で敗北した李在明(イ・ジェミョン)が雪辱を果たし、当選しました。

 これでめでたく国会議員の不逮捕特権を手に入れ、しばらくの間、尹政権下の検察の追及から逃れることができるようになりました。

 李在明は、野党共に民主党の総括選挙対策委員長でもあり、今回の地方同時選挙大敗の責任が追及されることになります。

 元共に民主党で、文政権下で国家情報院長を務め、現在は無所属議員の朴智元(パク・チウォン)は、1日夜、出口調査の結果が明らかになった後、facebookに自生党死という即席四字熟語を使って、李在明を批判しました。

 自分だけ生きて(当選して)、党は死んだ(惨敗した)

という意味ですね。

 李在明は、選挙戦の最後になって、党内の合意もなく「金浦空港移転公約」を発表、その非現実性は党内からも批判され、こうした党の内紛は、全国において共に民主党に悪影響を与えたと言われます。

 与党国民の力が地方同時選挙に大勝したからと言って、依然として野党は国会で絶対多数を占めており、尹政権は与小野大の国会で苦しい政権運営を迫られますが、「今の国会議員は最新の民意を反映していない」といって、強い姿勢で臨むことができるでしょう。

 野党で性醜聞(性的スキャンダル)が相次いで明らかになったこともあり、共に民主党の女性議員が離党したり、国民の力に鞍替えしたりするかもしれません。

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