京都俵屋さんグッズが我が家の洗面所に参りました。
この4センチ角の石けんは、匂ひ袋の如きほのかな香りがよく漂い、柔らかい泡立ちとともに
好んで使っているのですが、今回の京都旅行でそのソープディッシュを見つけて
突然ほしくなってしまったのです。
とてもいい具合に石けんが収まる様が目に浮かんだからです。
藍と白の配色は軽々と石けんを浮かび上がらせますし、
ほんの少しだけ石けんの幅より広い、画板のスペース使いが妙となります。
そして陶器であること。土のぬくもりを本質的に喚起するこの材質が、朝と夜の眠い時間に
洗面や歯磨きといったごく機能的な行動をするFRP主体の洗面台で、
きっと目をひき気持ちを楽しくしてくれる効果を発揮してくれるはずです。
「良いものを上手に流れへと取り入れる、丁寧な想像力」
年頭に当たって、少しは自分の1年の課題と、
大切にすべき心構えを記してみた次第でございます。
プラス箱根駅伝のイメージ強化で
今朝の初ランは年末より25秒縮まりました!
7分44秒。紅葉が僅かに残る、暖かく走りやすい、初春の代々木公園で、今年の健康を誓い合いました。
定型句という言い方があります。
たいがいつまらない、と思わせる表現になってしまうので用心はするのですが
どうやら、同好の士に共感を得るにも有効なのかもしれません。
第88回となかなか、ダブル末広がりでおめでたい回数を数える「東京箱根間往復大学駅伝競走」
通称・箱根駅伝の1区で、早稲田大学の大迫 傑(おおさこ すぐる)選手が、
”飛び出した”のです。
見事でしたね。駅伝競技で、集団の走りを宿命づけられるのがスタート区間。
一緒に走り始めれば、なかなか後には引けないから集団で走りますし、多くの一区ランナーには
その実力がある精鋭が箱根では集まっています。
逆に集団から誰も抜け出さず、ペースがゆっくりしたまま団子でころがることもままあります。
昨日の実業団ニューイヤーなどはその典型で、解説者から「社会人のレースとは思えません」
というほどのゆっくりペース(もちろん社会人の職人ランナーとしてですね。キロ3分ちょっとですから)
でした。
しかし、今日の箱根駅伝は違いました。
最初からキロ2分51秒で集団が進みます。あの瀬古さんをして「遅くはありませんね」と言わしめたのですから、
いい疾走をしています。
それでもさすがに、20人の大学生すべてがついて行ききれるペースではありません。
トップを早稲田の大迫 傑選手が引っ張っているのは、画面中央にずっと顔を見せて
涼しい表情なことからもわかります。
そしてまだ東京の中心部にいるうちに、画面に映る選手は、大迫と日本体育大学の服部翔太選手だけに
なりました。きそうこと2キロほどでしょうか。
大迫選手が飛び出しました。
すごいペースアップ。服部選手の並走を全く許さず、劇画なら足のあおりアップ画にグンという擬音をつける
ようなパワーの込め方をしたのです。
グンと、飛び出す。
どんな感じがするのでしょう。もし自分がランナーで走るときにそんな経験ができたら、
どれほどの快感を得るのか想像するだにわくわくします。
自分に力があることの証明なのですから。
そのようなわけで、定型句で始めさせていただいた1月2日のブログには
それなりのランナーとしての共感があるとお取りいただければ幸いです。
最後はみみうのうどんすき。暖まって、お腹が丸い私たちです。
今から東京に帰ります。
皆さん、今年もよろしくお願いいたします。
新年早々、父と弟がご近所の氏神様に初詣。
人出はそこそこだと言って、新しいお札とともに戻ってきたのですが、
ついでにと取り出した薄紙は、おみくじ。
もちろん人に見せるくらいで、やや自慢げな顔をしているので
覗いてみると、ああ、大吉。
失せ物は出てくるし、訴訟も勝つし、婚礼もいいらしい。
前途洋々じゃないかとウケたのですが、まじめな父は社会分析。
どこから聞いたのか「景気も悪い世の中だと、景気付けにおみくじの幸せ度も
高くなっている」と申します。
ぜひ、今年のおみくじを引いた人の大吉率をアンケートして、分析したいもの。
取り急ぎ、昨年ではありますが、景気の悪い世の中でせめてもの救いを求めて
おみくじを引いた12月29日の私は「凶」でした。
貴重なら、それはそれでということで。
テレビを見ながらの年越しです。
紅白では7年ぶりに赤組が優勝して、井上真央ちゃんの
あふれ出る涙を見ることができました。
ぽろぽろっと、たんまり丸々涙粒、綺麗な形です。
そしてホタルの光の余韻に、ぎりぎり嵐の並ぶ姿を写し、最後の最後で
切り替わった会場全体の画面に、さあ出るぞと飛び出した、噴出紙ふぶきは
なんと客席のほうへと向かってきました。なかなかのサプライズ演出と微笑み、
見事に毎年切り替わる「ゆく年 くる年」
中尊寺からの中継です。
2011年の最後に
祈りの声、念仏、水ごり・・・心の中身が重ねられます。
そして、2012年。
あけましておめでとうございます。
奈良・東大寺を見ながら、大仏様のご尊顔に向かって祈ります。
西宮と神戸に分かれたふさおまき夫婦より。
皆様、今年もよろしくお願いいたします。
2012年1月1日