日々ふさおまき

走って跳んで歩いてます。

2011年5月15日 第20回記念 東京マスターズ混成五種競技大会 参加記録 第1種目

2011-05-16 09:34:03 | ふさおまき(オス)日記
ばらばらと速報を書きましたこの大会。
一日たった翌朝、洗面台に立つと笑っちゃうくらい真っ黒です。
快晴が続いて、朝8時から午後4時までずっとグラウンドにいた
長い一日を刻んでくれている、と勝手に格好を決めることにしました。


2011年の第2戦。先週の大会がとても満足できるものではなく、
少なくとも幅跳びのジャンプに関してなんらかの向上をしようと
課題と意志をもっていました。
それと5種は、走る跳ぶ投げるの技術と体力の今を測るという面もあります。
争うことより、自分の今の体を何とかしたいということですね。

能書きが長い、というのは一日たったからでしょう。
思い乱れるというのか、なんというか。

(競技開始までの長い2時間30分)

時をたどって、朝8時。
競技開始が9時30分と案内はがきに書いてあったので、
ちょうどいい時間の到着です。
遠くに富士山が見えて気持ちもよし。
受付はまだ始まっていないので、先に上柚木公園陸上競技場に
入り、スタンドの一角にレジャーシートをしいて
荷物をおきます。
5種友の神奈川KAZさんもすでに到着。
今年お目にかかるのは初めて、昨年の調子や、
今年の全国大会をどうするかなんて話を交わしながら、
テンションを高めていただきます。

軽くJOG、そしてたっぷりストレッチ。
不安だった左ハムストリングと右足アキレス腱の痛みは
ほとんどありません。昨日エイと思ってスポーツマッサージを
受けておいてよかったと思います。
9時、おお、Sコーチも来てくれました。
明日行くよと電話では言ってくれていたのですが、
こんな遠くまで私一人のためにコーチが来てくれるとは
なかなかにうれしく心強くなります。
Sさんからは早速準備の指示。
「調整は30分前までに終えること。流しは三本やっておくこと。
できればそれに、早い動きのドリルも入れて体を覚醒させること」
大体私の計画同じだな、とおもいつつ、アップシューズで
二本、まずはコーナーから直線への120メートルを流します。
すると、あれ、この競技場は走路のタータンが古いのか、と思うほど
体が沈んで、まったく跳ね返る力を感じません。
二本とも変わらぬ感覚・・もしや・・・
Sコーチは笑いながら、体が重いねえ・・
がーん、やはり。
走るスピードを得るために最高のエネルギー供給源である
走路からの反発力を、着地の一瞬で捕らえる筋肉の動きとコントロールが
できないのです。
先週は、体は力をコントロールできたにもかかわらず、
準備の流しやダッシュの本数を多くしすぎて本番に疲れてしまったうえ、
幅跳びの助走距離がかみ合わなかったという失敗がありました。
今週はそれとはまた違ったミスです。
4月末からかなり走りこんで、筋力とコントロール力を高め、
四国旅行中と帰ってすぐの競技場練習では、一人で走っても、
ああ、走路とお友達になった感覚があったのに、
その感覚を維持できず、何かが狂ってしまっていたのです。
ひょっとすると筋肉疲労か・・・
それとも単純にまだまだ練習不足で、試合を戦うだけの力を
身につけていないのか。

いずれにしろどうしたものかと悩むとき、方向を示してくれるのが
コーチです。
「三本目は変化走をやってください。30mずつ、ストライドとピッチを
切り替えて。体をコントロールする感覚を大事にしてください」
さすが。自分ひとりなら三本目もむきになって流しを120mもう一回
繰り返し、不満を募らせるばかりだったでしょう。
少し動かし方を変えることで、今ある力を少しでもうまく引き出そうという
やり方を教えてもらいました。


さて、9時。
次に会ったのは、マスターズ初参加以来のお友達、杉並のTさん。
ひそかに陸上競技マスターと呼びたくいなるほど、練習法から
有名選手の動向まで詳しい方です。
のっけの一言が「あ、ふさおまきさん。一種目の幅跳び開始が
10時30分に変更になっていましたよ」
もちろん、当日にスケジュールを再確認しなかった私が悪いのですが、
それにしても間が悪い。
いや、もちろんTさんのことではありません。
悪いなりにウォーミングアップを終えて、さああと30分で
幅跳びのピットに立つと考えていたところに、
あと1時間待たないと体を動かし始められないという事実。
さて、どうしようとコーチに助けを求めようとしましたが、
どうやら朝ごはんでも食べに行ったのか、
競技場内に姿が見当たりません。
まあ、しょうがない。
動かない体ですから、これ以上動くより休んだほうがいいでしょう。
ストレッチに時間をかけることにしました。


(10時30分 第一種目 走り幅跳び)
先週34メートル20センチの助走でまったく合わなかったことが尾を引いています。
修正練習も砂場がないために一回もできず、今日の本番前足あわせが唯一の練習と
なります。
コーチの助言もあり、一番いいときの距離、35mで右足からでる助走をテストします。
走り出しも思い切り右足踵を踏み込んでスタートダッシュの体勢をとり、5歩で
加速を終えると、弾む走りからさばく走り、そして踏み切り2歩前のリズム・・・
右足でうまく踏み切りをできました。テストなので、軽く踏み切り板を叩く程度に
しましたが、まあ悪くありません。
2回目は走りぬけ、今度は踏み切り板手前と審判が教えてくれましたが、
これくらいなら修正できるでしょう。
幅の助走は信じること。いえ、私の場合は祈ること。
今日は35mでいける。
はず・・・と少々の弱気はふさおまきの性格です。

一回目の試技。いい風吹いてます。直前までの逆風から一転、やや斜めなものの
追い風が来ました。今日の重い体には自然の朗報です。
これがやまぬうちにと、前の跳躍者Tさんの測定と整地が終わったと同時に
走り始めます。
35のメジャーに右足先を合わせ、踵に体重を乗せながら左足を引いて、
とん、とリズムを打ち鳴らし一歩目を送り出します。
ぐいぐいぐい・・福島大学川本流を頭に描き加速、少し体が右に揺れますが、
なんとか持ちこたえて体を立てたスピードに乗る走りに切り替えます。
近づく踏み切り板。
大丈夫、後3歩で右足が届く・・もう気にせず目線を、今から私が飛ぶべき
上の方向に持っていこう!
上方目線で2歩走り、足元に白い板が視界に入ります。
右足を下へ強く押す!
あ、乾いた「パン」という音ではなく、バンという音、そして反発も少ない。
なぜ?
本当は素早く力強く踏み切り板を押したら、同時に振り上げる左足も大きく素早く
ひきつけ、反った体を腕の動きでコントロールする、まではできるはずだったの
ですが、踏み切りの不安な音に、後はあたま真っ白、気づいたときには砂場に足を
ついていたという試技になりました。
上がった後に体を制御できなかったため、着地もほぼ意識なしのストン落ち。
5メートル49センチ。
先週よりは足があっていたのに。
答えは簡単にSコーチが出してくれました。
スタンドから見てくれていたので、すぐに近づいて助言を求めると
「いやいや、踏み切り板までこんなに距離があって5m49センチなら悪くないよ」
「スピードに乗ってないから板まで届かない、次の試技では助走の4歩目から
細かい刻みにして、さらに加速を続けるようにしてみて」

5種競技は、記録が残れば点数がカウントされます。
この記録を残せば、今日のM45メンバーの中では、最高得点の可能性が
あります。跳躍以外に強みがない私としては、さらに距離を伸ばして
優位を保ちたいという色気も出ます。
二本目は思い切った助走を心がけます。

しかし、重いからだがその思いを阻みました。
助走に小刻みな動きを入れて加速は続けました。
ただ、今度は中間が不安定になってしまいました。
今度も踏み切り板手前でのジャンプ。
Sコーチのよれば、一回目よりさらに手前だったようです。
しおしお・・パー。
5メートル25センチ。

3回目は、スタートを一足長前にしました。
しかし、小さな策は迷いを生んだだけ。
逆足の左踏切で4メートル91センチ。
結局幅とびの記録は、5メートル49センチ・661点でした。
目標より30点ほど低く終了です。

今日のM45参加メンバー7人は、
短距離と投擲が強い人ばかり。
跳躍系選手がいないため、とにかく2位の方より170点のアドバンテージを
いただいて、第二種目のやり投げを40分後に待ちます。
とはいえ、召集と練習スタートは20分後。
余裕がないまま、スパイクを交換しに控え室に向かいます。