白鳥は哀しからずや空の青海のあをにも染まずただよふ 牧水
道草だらけのBook Review
スマイリーキクチ『突然、僕は殺人犯にされた――ネット中傷被害を受けた10年間』竹書房,2011年
2022年01月01日 / 本
web上の匿名の書き込みにより中傷された被害者の立場から書かれた本。結果としてこの事件の複数の容疑者は不起訴になった。しかし、警察の捜査を通して、web上の匿名の書き込みは、現実問題として”匿名”ではありえないことが、実際にわかる、という点で良書。著者の苦渋を労いたい。特別付録のマニュアルも好い。このマニュアルは残念ながら現時点でもある程度、有効と思われる。すくなくとも、改正プロバイダー責任制限法が2022年秋までに施行されるまでは。
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志賀櫻『タックス・イーター――消えていく税金』岩波新書,2014年
2021年10月18日 / 本
極みて辛口かつ興味深い内容の本。10月31日(日)投開票の衆議院総選挙を目前に控え、財政歳出については垂れ流し案、歳入については気前の好い減税案を含む公約をしばしば目にするが、これこそ、”金で票を買っている”と思わざるを得ない。
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武井一巳『今すぐ使えるかんたん Chromebook クロームブック 入門』技術評論社,2021年10月6日
2021年10月06日 / 本
武井一巳『今すぐ使えるかんたん Chromebook クロームブック 入門』技術評論社,2021年10月6日
https://gihyo.jp/book/2021/978-4-297-12303-1
本書の動作確認済みの環境は、
・Chromebook:Acer CB314-1H-A14P、Acer CB314-1H-A14N、Lenovo Ideapad Duet、
・Chrome OS:バージョン92
の由(p.8)。
(管見)
Chromebookについて、体系的、且つ、わかり易い本がやっと出てくれた感じ。良書。著者と版元に感謝。これでやっとChromebookを使う準備が整った。とくに、「Chromebookのフォルダの構成」(p.43)、「『ファイル』アプリには『ゴミ箱』がない」(p.52)などの記述は重要。以上
https://gihyo.jp/book/2021/978-4-297-12303-1
本書の動作確認済みの環境は、
・Chromebook:Acer CB314-1H-A14P、Acer CB314-1H-A14N、Lenovo Ideapad Duet、
・Chrome OS:バージョン92
の由(p.8)。
(管見)
Chromebookについて、体系的、且つ、わかり易い本がやっと出てくれた感じ。良書。著者と版元に感謝。これでやっとChromebookを使う準備が整った。とくに、「Chromebookのフォルダの構成」(p.43)、「『ファイル』アプリには『ゴミ箱』がない」(p.52)などの記述は重要。以上
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本郷和人『「失敗」の日本史』中公新書ラクレ,2021年3月10日
2021年10月03日 / 本
取り上げた人物は27人。評者にとって、面白かったのは、春屋妙葩(しゅんおくみょうは)と織田信長。面白い。文庫本になってほしい本。
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宮坂昌之『新型コロナワクチン本当の「真実」』講談社ブルーバックス,2021年8月20日
2021年09月21日 / 本
著者は免疫学者。COVID-19対策のワクチンの現状だけでなく、治療薬の現状にも触れている。それでも心配なことは何かも言及している。良書。
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藤井満・藤井玲子『僕のコーチはがんの妻』KADOKAWA,2020年
2021年09月21日 / 本
著者の藤井満氏は、元・朝日新聞記者。玲子さんは彼の妻、故人。本書中もっともショックだったのは、玲子さんの呼吸がだんだん変わっていき、ついに息を引き取るシーン(pp.157-158)。在宅で看取る実際や広い意味での緩和ケアについて垣間見ることになる。日記を記せ、男も家事を、とのメッセージ(p.174)は有益と思われる。良書。
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ダン・ブラウン著/越前敏弥訳『インフェルノ(上下)』KADOKAWA,2013年
2021年09月06日 / 本
上下2冊、全600ページを超える小説(翻訳本)。
きっかけは、ウイルスが絡む物語、との噂を聞いたこと。本書内のウイルスの特徴についての記述は下巻の279ページ以降にある。その詳細をここに書くと、ネタばらしになってしまうため止めておく。本書の中では、問題のそのウイルスの拡散を防ぐことは、結果としてできなかった、とされる。それが果たして好かったのか悪かったのか、そこが問題だが、その結論は本書内には書かれていない。
本書をもとに映画が作られた由。イタリアのフィレンツェ、ヴェネツィア、トルコのイスタンブールがロケ地になったのであろう、という訳で、その映画もまた面白そう。
本書の読後、昨今流行の「新型コロナウイルス感染症 (2019年)」(COVID-19)は、果たして遺伝子工学により人工的に作られたウイルスが原因の感染症なのか否か、本書を読んで、あらためて関心を持ってしまう。
きっかけは、ウイルスが絡む物語、との噂を聞いたこと。本書内のウイルスの特徴についての記述は下巻の279ページ以降にある。その詳細をここに書くと、ネタばらしになってしまうため止めておく。本書の中では、問題のそのウイルスの拡散を防ぐことは、結果としてできなかった、とされる。それが果たして好かったのか悪かったのか、そこが問題だが、その結論は本書内には書かれていない。
本書をもとに映画が作られた由。イタリアのフィレンツェ、ヴェネツィア、トルコのイスタンブールがロケ地になったのであろう、という訳で、その映画もまた面白そう。
本書の読後、昨今流行の「新型コロナウイルス感染症 (2019年)」(COVID-19)は、果たして遺伝子工学により人工的に作られたウイルスが原因の感染症なのか否か、本書を読んで、あらためて関心を持ってしまう。
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手塚治虫『アドルフに告ぐ』(全4巻)文藝春秋,1985年
2021年08月28日 / 本
「著者あとがき」(第4巻末尾)によると、「編集長からのご希望は、徹底的にシリアスな大河ドラマを」ということで、「(著者の)神戸の戦前、戦中の思い出」が「構想」の基になっている由。ヒットラー個人の血筋の件は、あくまでも「説」らしい。詳細はネタばらしになるので、本書をお読みください。「ゾルゲ事件をからませて」いることもあり、興味深く、かつ、全4巻をあっという間に読めた。
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チャップリン『独裁者』米国映画,1940年
出だしから、捧腹絶倒のおもしろいシーン、があるかと思えば、スリルのシーンあり、まじめなスピーチのシーンもある映画。よく動く眉毛と瞳に対して、唇上鼻の下のチョビひげがあまり動かないのが対照的で、これも喜劇のネタか。名作。
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佐藤優『「ズルさ」のすすめ――いまを生き抜く極意』青春新書,2014年
2021年08月10日 / 本
タイトル中の「ズルさ」は、信念に基づく”要領の好さ”と言い替えることが可能と思う。例えば、「直観力」「『違和感』に気づく力」「賢者の時間」「修辞、レトリック――ものの言い方」」「失言しない――教養」「増殖する自己愛型人間」「本物のハニートラップは長期戦」「逃げ方」など、生き抜くヒントが満載。おもしろい内容。
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