稲垣栄洋『カタツムリのごちそうはブロック塀――身近な生き物のサイエンス』角川文庫,2012年

本書は2008年に家の光協会から刊行された『働きアリの2割はサボっている――身近な生き物たちのサイエンス』を改題し、加筆・修正の上文庫化したもの(本書p.200)。

まず、小林木造氏による本文中のイラストが素敵。
そして、話題となった「働きアリの2割はサボっている」は、本書のpp.110-112に載っている。一見”怠けている”ように見えても、組織内ではだいじな役割を果たしているのではないか、と思いたいところだが、ほんとうにそうかどうか、アリ社会のメンバーに入らないとわからないのかもしれない。
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稲垣栄洋『植物はなぜ動かないのか――弱くて強い植物のはなし』ちくまプリマー新書,2016年

著者は雑草生態学専攻の農学博士。本書のテーマは、生き物の「強さ」とは何か。弱くて強い植物たちの”生きるドラマ”を垣間見みることで、植物への思い込みが覆(くつがえ)る。とくに、5章から7章を読めば元気が湧き出てくるであろう。平易な語り口なので読み易く、かつ、おもしろい。
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