中島敦『文字禍』

この中島敦『文字禍』という短編小説は、
中島敦『山月記・李陵 他9篇』ワイド版岩波文庫,2003年
に所蔵されている。

この短編小説のタイトルを知ったきっかけは、
前田英樹「救済としての読書」『ちくま』2018年11月号(第572号),p8。

文字の霊が存在するか? に挑戦した老博士の最期はどうだったか。
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原作/ダイアナ・ウィン・ジョーンズ 脚本・監督/宮崎駿『ハウルの動く城』徳間書店(徳間アニメ絵本28),2004年

公立図書館の児童書エリアの棚で、タイトルを知っていたた目に留まった絵本。主人公は少女(兼・老婆)。多色彩の絵がきれい。舞台は戦時で、かつ、ストーリーはめくるめく魔界。印象的なキーワードは、エスコート(冒頭のシーンに出てくる)。
巻末に掲載されている谷川俊太郎の詩「世界の約束」、倍賞千恵子の歌がすてき!
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喜安朗・北川稔『大都会の誕生――出来事の歴史像を読む』有斐閣選書,1986年

著者の喜安朗(きやす あきら)氏、北川稔(きたがわ みのる)氏は二人とも歴史学者。

都市型の生活様式は、歴史的にどのように形成されてきたのか、書かれている。
たとえば、ロンドンの巨大なスラム――イーストエンド――はなぜ成立したのか、など、おもしろい。

筑摩書房から、
喜安朗・川北稔『大都会の誕生――ロンドンとパリの社会史』ちくま学芸文庫
として復刊されたもよう。
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椎名雄一郎『パイプオルガン入門――見て聴いて触って楽しむガイド』春秋社,2015年

http://www.shunjusha.co.jp/detail/isbn/978-4-393-93198-1/
目次
はじめに
第Ⅰ章 パイプオルガンは面白い
第Ⅱ章 オルガン名曲めぐり
第Ⅲ章 世界のオルガン
第Ⅳ章 日本のオルガン
第Ⅴ章 オルガニストの系譜
あとがき
主なオルガンのストップ・リスト
パイプオルガンのキーワード(事項索引)
人名索引

(興味をもった点)
・日本オルガニスト協会『日本のオルガン』(全3巻)(本書のp.40)
・「レジストレーションを決める」(p.41-43)
・バッハの《インヴェンションとシンフォニア》が演奏できるくらいの技術(p.47)
以上
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土屋吉正『暦とキリスト教』オリエンス宗教研究所,1987年

著者は上智大学教授(本書の奥書より)。典礼神学・実践神学をご担当。
本書の本文は3つの編により構成されている。すなわち、
第一編 暦と聖書――週の起源
第二編 暦と教会――公用暦の由来
第三編 暦と典礼――キリスト秘儀の記念

管見では、本文はそれなりに重い文体で内容も濃く読むのに時間がかかるが、「まえがき」「あとがき」は平易でおもしろい。
なお、この本は、同じ版元から2009年に復刊されたもよう。
https://www.oriens.or.jp/orienssite_shop/tenrei/B022.html
以上
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相場英雄『不発弾』新潮社,2017年

キーワードは、バブル、財テク、時価会計、取得原価会計、デリバティブ、オプションプレミアム、粉飾決算、大蔵省通達など。
オリンパスや東芝の粉飾決算を連想させる物語の展開、文章は平易で読みやすく、おもしろい。
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日野原重明『生きていくあなたへ――105歳どうしても遺したかった言葉』幻冬舎,2017年9月30日

著者は2017年7月18日に105歳と10カ月でご逝去された医師。2005年の文化勲章受章者。この本はインタビューにもとづいて書かれた由、この本の「おわりに」輪嶋東太郎氏が書かれている。この本の「企画構成・聞き書き」も輪嶋東太郎氏(本書の奥書)。

(管見)
本書のタイトルに「どうしても遺したかった」との言葉があるが、読後の印象は異なる。本書のキーワードは、「言葉を杖にして」(本書の「はしがき」のサブタイトル)ではなかろうか。以上
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江藤淳『閉ざされた言語空間――占領軍の検閲と戦後日本』文春文庫,1994年

著者は、1933年東京生まれ、1999年逝去。
本書の目次:
第一部 アメリカは日本での検閲をいかに準備していたか
第二部 アメリカは日本での検閲をいかに実行したか
あとがき
文庫版へのあとがき

(管見)先の大戦で敗戦した日本は米国に表面的には約7年の間、占領された。米国の占領政策は、”みかけ”と”実態”が著しくことなっていた。本書は、米国による検閲が米国政府により周到に準備され、実行されたものであることを、米国内にある資料で実証した著作。日本は真の独立国・主権国として立ち直ったのかどうか、いまも怪しい、と思わざるを得ない。
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菅野完『日本会議の研究』扶桑社新書,2016年

著者の菅野完(すがの たもつ)は1974年生まれの著述家。
本書の目次:
はじめに
第一章 日本会議とは何か
第二章 歴史
第三章 憲法
第四章 草の根
第五章 「一群の人々」
第六章 淵源
むすびにかえて
参考文献

(管見)私はすでに、青木理『日本会議の正体』平凡社新書,2016年
https://blog.goo.ne.jp/book_review
を読んでいたので、この本に書かれている骨子は既知であったが、さらに詳細な情報も記載されている。政治運動集団「日本会議」は明治憲法を復活させたがっている由、時代錯誤も甚だしいと言わざるをえない。
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瀬木比呂志『黒い巨塔 最高裁判所』講談社,2016年

瀬木比呂志『黒い巨塔 最高裁判所』講談社,2016年
著者は1954年生まれの元裁判官で現在は某法科大学院教授。専門は民事訴訟法、法社会学等。
まず本書は創作物語、フィクション、小説であって実録ではない旨、プロローグの前とあとがきにも書かれている。舞台は、最高裁判所の事務総局。主人公は判事補、もう数年で判事になる。この主人公が東京地裁に籍を置きながら最高裁の事務総局、民事局局付として民事局第2課で2年間、勤務したときの物語という設定。物語としておもしろく、一気に読める。とくに原発事故訴訟についての裁判官協議会にかかわるシーンが、公害裁判における裁判所の対応との対比で興味深かった。それにしても、裁判官の健康について心配せざるを得ない。
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