熊谷徹『ドイツ人はなぜ、年290万円でも生活が「豊か」なのか』青春出版社,2019年2月15日

まず、タイトル内の「年290万円」について一言。
本書における為替レートは「1ユーロ=130円で統一している」(p.14)由。
そもそも、その為替水準が妥当かどうか、それが問題だ。生活実態で見ると、「1ユーロ=130円」という水準は、ユーロに比べ円が過大評価されていると思う。この為替換算のマジックに騙されてはならない。”ドイツ人は円で生活しているわけではない”のだから。

それはさておき、印象に残ったキーセンテンスは、
・「この国(引用者註:ドイツ)では多くの人が『時間とカネ』をクールに天秤にかけている」(p.74)
・「ドイツ人の行動パターンを理解する上で最も重要なキーワードは、効率性だ。」(p.79)
翻ってみると、日本では、いかに無駄が多いかということ。無駄の排除は余裕時間を作ることにつながるのではないか。
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大友英一『ぼけになりやすい人、なりにくい人』栄光出版社,1999年

大友英一『ぼけになりやすい人、なりにくい人』栄光出版社,1999年 ・「生涯現役」への10項目(pp.10-20) ・大友式ぼけ予測テスト10問(pp.44-46) ・第7章 ぼけ予防10カ条(pp.159-179) が好い。
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林木林・作/庄野ナホコ・絵『二番目の悪者』小さい書房,2014年

タイトルの「二番目の悪者」はだれのことだろう、と考えさせられる。
すなわち、民主政治は”衆愚政治”と紙一重、ということを象徴している寓話。良書。
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