小林節『白熱講義! 日本国憲法改正』KKベストセラーズ,2013年

良書。常識的な憲法感覚をあらためて確認できる本。
この本を読めば、日本国憲法第9条は改正せなあかん、とだれしもが思うであろう。
現行の日本国憲法を何が何でも死守する、という、文字通りの”護憲”には、きわめて疑問を感じざるを得ない。
しかし、いっぽう、自民党「日本国憲法改正草案」(2012年4月)は、ひど過ぎる。これは、近代市民社会の憲法とは言えない。こんな改正草案に賛成する人の気が知れない。2015年10月に増補版が出たらしいが、現時点では、まだ詳しく見ていないので、コメントを差し控える。
http://www.jimin.jp/policy/pamphlet/pdf/kenpou_qa.pdf
以上
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瀬木比呂志『ニッポンの裁判』講談社現代新書,2015年1月20日

日本の裁判の暗澹たる現状が書かれている。
管見では、「裁判の質の信じられない劣化」(p.201から)、とくに、「JRの家族に対する損害賠償請求を認めた名古屋地裁(2013年8月9日、上田哲(さとし))裁判長)、名古屋高裁(2014年4月24日、長門栄吉裁判長)の判決、ことに前者」は非常識な判決の象徴であると指摘している点に同感する。
極めて良書。
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岸見一郎・古賀史健『嫌われる勇気――自己啓発の源流「アドラー」の教え』ダイヤモンド社,2013年

岸見一郎(きしみ・いちろう)氏は、哲学の研究者であり、かつ、日本アドラー心理学認定カウンセラー。
古賀史健(ごが・ふみたけ)氏は、フリーランスライター。岸見一郎氏を訪ね、アドラー心理学の本質について聞き出し、本書では対話方式で表現した。
管見:いかにもダイヤモンド社らしい本。
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