青野由利『ウイルスって何だろう』筑摩書房(ちくまQブックス),2022年7月15日

https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480251350/
著者は、科学ジャーナリストで毎日新聞社論説室専門編集委員。
今回発明されたmRNAワクチンが、これまでのワクチンとどのように異なるかがわかりやすく説明されている。歴史上の有名な感染症、すなわち、天然痘、黒死病(ペスト)、スペイン風邪などが取り上げられ、感染症が及ぼす社会への影響も記述されている。良書。
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平賀緑『食べものから学ぶ世界史――人も自然も壊さない経済とは?』岩波ジュニア新書,2021年7月26日

著者は京都橘大学経済学部准教授。京都大学博士(経済学)。植物油を中心に食料システムを政治経済学的アプローチから研究している由(出所は本書奥書の頁上部の著者プロフィール)。「食品を過剰に生産して必要以上に消費(食べ過ぎ)すれば経済成長、メタボになってジムや医者に行けば経済成長、トクホやダイエット食品を買い食いすれば経済成長、食品ロスを増やせばその処理事業でも経済成長というぐあいに。」(p.10)、昨今の暗黙の悪しき風潮、すなわち、経済をGDPで計っていると、人や地球が不健康になればなるほど「経済成長」することになるのは、変だ! という発想は重要。良書。
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