国立社会保障・人口問題研究所/編『日本の人口動向とこれからの社会――人口潮流が変える日本と世界』東京大学出版会,2017年5月

日本の人口減少・高齢化の進展と顕在化する課題をまえに、人口学の視座からの知見を一般向けに提供した本。日本の今後を考える際に役立つ。良書。
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池田晶子『14歳からの哲学――考えるための教科書』トランスビュー,2003年

大目次
Ⅰ14歳からの哲学[A]
Ⅱ14歳からの哲学[B]
Ⅲ17歳の哲学

著者によると「人が素手で考え始めるその生(なま)の始まりを伝えるべく、このような教科書の形で書いてみました。」(p.208、「あとがき」)の由。

【管見】
他人が書いた文章の受け売りではなく、「自分の言葉で考える」ということの実例を、24の謎をそれぞれ掲げて、るる書かれている。難しい”哲学用語”や”昔の偉人の名前”が出てこないという点、14歳の少年に語りかける口調である点で、とっつきやすい。しかし、中身は濃い。

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鎌田浩毅『地球の歴史(上)(中)(下)』中公新書,2016年

著者は京都大学大学院人間・環境学研究科教授(この本が発行された時点で)、1955年の東京都生まれ。専攻は火山学、地球科学。理学博士(東京大学)。
内容は地球46億年の通史であり、地球と生物の共進化の歴史。新書版でありながら全3巻の大部だが、読みやすく、かつ、おもしろい。とくに、下巻末尾の「長めのあとがき――地球科学の視座について」は示唆に富む。良書。
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