加藤仁『社長の椅子が泣いている』講談社,2006年

著者は1947年、愛知県生まれのノンフィクション作家。
本書はヤマハ(当時は日本楽器製造)の第5代社長(1977年~1980年)を務め、のちにダイエー副社長、リッカー管財人社長に就いた河島博(1930年-2007年)の生涯を描く。一番、熱い章は「第八章 解任の日」。いったん第一線を退いた会長 川上源一による社長 河島博の本来ありえない解任。著者は河島博を好むが川上源一が嫌いなことがよくわかる。面白く一気に読める。
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立川昭二『病気の社会史――文明に探る病因』岩波現代文庫,2007年

著者の立川昭二(たつかわ しょうじ)氏は、1927年生まれ、2017年ご逝去。早稲田大学文学部ご卒業。北里大学名誉教授(本書の発行時)。医療文化史。本書は”病いは世につれ、世は病いにつれ”(本書p.303)を著した名著とされる。同感。
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