B・マルキール著/井出正介訳『ウォール街のランダム・ウォーカー――株式投資の不滅の真理(新版)』日本経済新聞社,2004年

本書は、原書(A Random Walk Down Wall Street)第8版の翻訳本。原書の初版は、個人投資家向けの質の高い入門書として、1973年に出版された(「訳者あとがき」p.463)。
著者は、プリンストン大学を代表する経済学者で、経済・金融の専門家(「訳者あとがき」p.463)。
著者は、インデックス・ファンドのコンセプトの生みの親(「訳者あとがき」p.463)。
この本の中で特に「第11章 効率的市場理論に対する攻撃はなぜ的外れなのか」(p.325-364)は、一般読者のみならなず専門家にとっても、読みごたえのある内容になっている由(「訳者あとがき」p.466)。
なお、原著第11版が日本経済新聞社から2011年に発行されている。
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永野健二『バブル――日本迷走の原点』新潮社,2016年,11月20日

著者は、元日本経済新聞社証券部の記者、編集委員を経て、日経グループ傘下の編集長、BSジャパン社長を歴任した人。
内容は、ひとことで表すと「日本のバブルの物語」(本書の「はじめに」p.8)。
実名が多く出てきてすらすら読める。
日経新聞もバブルの戦犯と思うが、日経新聞の報道姿勢についての記述が防衛的。
その点は、著者も所詮、日経新聞のサラリーマンであることをよく表している。
早い話、ポジショントーク。それを割り引いてもそこそこ面白い。
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清武英利『プライベートバンカー――カネ守りと新富裕層』講談社,2016年

シンガポールに四季はないが、三つの季節はある由。hot, hotter, hottestの三つ。(本書p.113)
そのシンガポールで通称「5年ルール」の適用を受けようとしている人たちと、その人たちをお客さんにしている人たちのお話。
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