市橋秀夫監修『心のお医者さんに聞いてみよう――自己愛性パーソナリティ障害――正しい理解と治療法』大和出版,2018年

監修者は、精神科医・市橋クリニック院長。
注目したページは、
・「障害の発覚――本人か相手、どしらかが苦しんでいるときに「障害」」pp.18-19
・「PART4治療と周囲の対応」pp.81-94
文章の量が少ない。文字が少ないわりに、わかりやすい。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

河盛好蔵『エスプリとユーモア』岩波新書,1969年

著者の河盛好蔵(かわもり よしぞう)氏は1902年生まれのフランス文学者。
第5章に相当する「エスプリとユーモア」(アンドレ・モロアの1958年3月の講演)のお仕舞のほうpp.167-171が好い。キーワード、キーセンテンスは、「結論を述べれば、……」(p.167)、「倫理的な問題」(同)、「しかしユーモアとエスプリには、二つの大きな力がある」(p.168)、「心の平静」(p.168)、「偽の真面目さ」(同)、「ユーモアの感覚」(p.169)、「諸国民がユーモアの感覚を持つ」(p.170)、「われわれすべてがでくの坊である」(p.170)。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

岡田尊司『パーソナリティ障害――いかに接し、どう克服するか』PHP新書,2004年

著者は1960年生まれの精神科医。
パーソナリティ障害者やその傾向を持っている人に寄り添った優しい視点で書かれている。「いかに接し、どう克服するか」に力点が置かれているところが好い。良書。ただ、本書は米国精神医学会の診断基準DSM-Ⅳ(1994年)に準拠して書かれている。現在の米国精神医学会の診断基準はDSM-5(2013年)であることに注意を要する。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )