飯山陽『イスラム教再考――18億人が信仰する世界宗教の実相』扶桑社新書,2021年

著者、いいやま・あかり氏は、1976年生まれのイスラム思想研究者。博士(文学)(東京大学)。
本書は、イスラム教の教義にもとづいて、イスラム教が”平和な、あるいは、穏やかな宗教”ではないことを明示した本。コーランやハディースからの具体的な引用が多く分かり易い記述で納得できる内容。もちろん、現実に実在する多くのイスラム国はイスラム教義を完璧に実行しているわけではないことを示唆している点でも良書。
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石ノ森章太郎『古事記』中央公論社(マンガ日本の古典1),1994年

古事記は上巻(かみのまき)、中巻、下巻の3巻に分かれている。本書の内容は、そのうち”もっとも古事記的、マンガ的”(本書あとがきp.269)な上巻部分だけ。対象とされた時代は神武天皇まで。読みやすく、かつ、おもしろく楽しい。
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