橘玲『マネーロンダリング』幻冬舎,2002年

2002年に発行された本だから、Internet環境が現在ほど便利ではなかったことがわかる。しかし、それを割り引いても面白い。たとえば、当時の上海証券取引所への上場会社はどのような実態だったのかがわかって痛快。

碓井孝介『相続手続きが簡単に――法定相続情報証明制度の利用の仕方』日本加除出版,2017年6月28日

法務局で、2017年5月29日から「法定相続情報証明制度」が始まった。
本書はその制度を利用したい人のために書かれた由。著者は司法書士。
本書を読んで、わかったこと。
・生前から法定相続情報証明制度の利用を申し出ることはできない(本書、p.16)。
・申出人は、「法定相続情報一覧図」を書いて法務局へ提出しなくてはならない(同、p.119)。
・この法定相続情報証明制度の利用目的は、相続手続きに係るものでなければならず、単なる家系図作成だけを目的とするのでは認めてもらえない(同、p.96)、など。

(参照)
・法務局「法定相続情報証明制度について」webpage
http://houmukyoku.moj.go.jp/homu/page7_000013.html
・日本司法書士会連合会「新しい相続手続『法定相続情報証明制度』とは」webpage
http://www.shiho-shoshi.or.jp/html/hoteisozoku/index.html
以上

永井路子『雲と風と』中央公論社,1987年

最澄の伝記は意外に少ない。
本書は、永井路子によるもの。
司馬遼太郎の『空海の風景』とあわせて読むのも一つの方法かもしれない。