前回の記事でとりあげたニシキギの見られた辺りの一帯には、
いまヤブランが花穂をいっぱいに伸ばして、花の時期を迎えています。
ヤブラン・・・。
ヤブに生えるラン(蘭)という意味のネーミングのようですが、
文字どおり木の陰のあまり明るくないところを好んでいます。
辺りには、同じような環境を好むドクダミが繁茂しています。
ドクダミのヤブのようなところに、生えているのです。
この写真にも、一部ドクダミの葉が写り込んでいますね。
だいぶ秋めいてきた木漏れ日が当たる花穂です。
1つの花をクローズアップしました。
こうしてみると、ラン科の花とは、ずいぶん違っていますね。
実は、ヤブランは、ラン科ではなく、ユリ科(ヤブラン属)の花なのです。
花のつくりは、ユリ科の特徴をもっています。
花びらが、内外に3枚ずつで、交互についています。
(撮影: 2009.8.25 mapfan)