風土記の丘だよりinかい

やまなしの考古博物館やmaibunCの活動のこと
そして周辺の甲斐風土記の丘の四季折々のようすをご紹介します

コナラが、ちょっきり・・・

2009年08月12日 | 季節の話題


 風土記の丘の中の「日本庭園」の西北端に、池があります。
池には、いまは事情があって水がありませんが、形は池です。
その池の畔の木々をご覧ください。
左右の木はケヤキで、それらに混じって、中央には、コナラの木があります。
夏の日を受けた葉の輝きが少し違っているのが、おわかりになるでしょうか。



 そのコナラの木の、水が干上がった池に、せり出した枝々の
真下の、すなわちカラカラの池の底の状況です。
いくつも、コナラの枝先が落ちているのが気にとまりました。



 最近、地震はあったけど、大風なんか吹いていません。
なのに、どうしてこんなに枝先が落ちているのでしょうか。
よく見ると、落ちたばかりのものや、数日が経過したものもあります。
ということは、毎日少しずつ落ちている・・・ということでしょうか。

(ここまで、ご覧になって、もうそんな時期か、とか、そう、アレが出現しているのだな、
なんて、わかってしまう方は、そうとう通ですね。
でも、だまって、最後までお付き合いくださいね)



 1つの落下した枝先を見てみました。
こんな形をしているのですが、実は、ある虫の存在が、かかわっているのです。



 落ちているコナラの枝先をこんな角度で見てみました。
いくつも落ちている、コナラの枝先には、3つの共通点があります。
その1、原則的に若いコナラの実が1つずつ付いている。
その2、コナラの若い実には、どこかに、針で刺したような傷跡がある。
その3、コナラの小さな枝は、刃物で切ったように、ちょっきりと切断されている。
・・・ということです。
この写真で、その3つのポイントが確認できるでしょう。



 ちょっきりと、切られた枝の部分をクローズアップ。
いかがですか。
これは、ある虫が行った行為の結果であります。
この不思議な現象は、クヌギの木などでも見られます。
銚子塚古墳の上のクヌギの木でも見たことがありますが、
とある別な場所での観察記録がありますので、そちらをご覧いただき、
問題の虫の正体をつかまえてみてください。
その観察記録は、こちらです。
 (リンク先情報:『お庭の自然inかいじあむ』というブログの「ちょっきりあらわる」という記事です)

(撮影: 2009.8.12 mapfan


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