風土記の丘だよりinかい

やまなしの考古博物館やmaibunCの活動のこと
そして周辺の甲斐風土記の丘の四季折々のようすをご紹介します

遺跡調査発表会が開催されました

2015年11月02日 | maibun日記


 子どもたちが遊具施設で楽しい時間を過ごしているとき、この研修センターの中では、
2015年度上半期の遺跡調査発表会が開催されていました。



 昨年度の後半以降、今年度の前半にかけて調査された5つの遺跡の調査成果が
それぞれの担当者から、こうしたスライドを交え、丁寧に説明されました。



 5つの遺跡の出土品なども展示され、休憩時間などに参加者が
じっくりと見入っていました。
それにしてもあの壺、大きいですね。

 なお、5つの遺跡のメニュー等は、主催者のHPにありました。
こちらからご確認をお願いします

(撮影:2015.10.31)
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屋上緑化のたまもの

2015年10月30日 | maibun日記


 こちらはmaibunCの裏側からの景観です。
あそこから屋上にあがることができます。
もっとも点検用のはしごがあるだけなので、頻繁にあがることはありません。
今日は、そこからあがって 屋上で作業がありました。



 屋上の光景です。
点々と置かれているのは、サツマイモを植えたコンテナです。
廃棄された遺物収納用コンテナの再利用で、屋上緑化を進めたものです。



 暑さしのぎになりますが、環境的に水が十分与えられなくて、
育ちは屋上全面をカバーとはいきませんでした。
それでも、適度に太ったおイモが顔をのぞかせています。
 収穫したサツマイモは、少し置くと甘味が出ます。
今後、考古博物館と連携して焼芋イベントなどを計画し、
来館者に試食していただくことになります。

(撮影:2015.10.30)
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伝統的な野菜の復活を目指すプロジェクト

2015年10月18日 | maibun日記


 埋文Cのなかに、甲府城と甲府城下町の歴史を対象に調査研究を
進めているチームがありまして、いろいろな歴史遺産を紐解いていくうち
こんな野菜の復活に手を出した仲間がいます。



 野菜というのは「長禅寺菜」といいまして、ようするに“じな”です。
この場合、“じな”は、一般に“地菜”と考えられていますが、
城下町の歴史の中で生まれた寺菜ではないかと・・・。
それを復活させ、そうした歴史を知っていただこうとの考えだそうです。
がんばれ「寺菜」復活プロジェクト!!!

(撮影:2015.10.16)
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水さらしによる「あく抜き」

2015年10月16日 | maibun日記


 バケツの上にコンテナをかぶせ、その上からホースで水を落とし
水さらしを試みている・・・場面であります。



 バケツの中に、金属ネットでできた籠に あく抜きの対象となるものが・・・。
それは、トチノキの実で、皮をむいた後に 荒割にしたものです。

 トチノキの実は、考古博物館・埋文Cの構内に植栽された木が実らせたもので
縄文時代からその実を食していた歴史的状況があることから
その復元にチャレンジしているのでありました。
 トチノキの実には、たいへん強い渋み(あく)があるので、
それを抜かないと食用にはなりません。縄文時代には、自然流水で水さらしし、
渋みを除去していたと考えられており、その方法の再現が課題となっているのでした。
これがなかなか難しいので、いろいろと手を変えながらあく抜きしているところです。
 うまくできた暁には、埋文Cのイベントで、トチノキの実の入った何かが
試食できることになります。お楽しみに・・・。

(撮影:2015.10.16)
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和楽器演奏会@甲府城跡鉄門、ありました

2015年10月04日 | maibun日記


 山梨県の指定史跡「甲府城跡」 そこで近年復元なった櫓門の「鉄門(くろがねもん)」の
二階の和の空間で、和楽器の演奏会が行われました。
画面右端がそのプログラムでした。



 午前と午後の2回の公演でしたが、多くの方々が、歴史を感じさせる
復元城郭建物での琴や三線、尺八などによる演奏を堪能されました。おつかれさま。

(撮影:2015.10.3)
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遺跡の調査と現地公開の情報

2015年09月11日 | maibun日記


 この9月13日(日曜日)に、maibunCが調査を進めている身洗沢遺跡(笛吹市)の
現地公開が予定されています。
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ある遺跡の調査から

2015年08月20日 | maibun日記


 大月市花咲町で進められている発掘調査現場を見てきました。
地表からぐっと深く掘り進められていました。
こんな深いところに遺跡が眠っているのを見つけ出し、
日の目をあてる仕事ってすごいですね。



 出土したばかりの土器のかけら。
甕の底部に大きな葉の葉脈の痕跡が残っていました。
この土器のかけらに、遠い昔のものがたりを語らせる仕事の現場でもありました。

(撮影:2015.8.19)
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平和なしるし

2015年08月15日 | maibun日記


 昨日の発掘体験セミナーの話題の続編です。
セミナーの開催場所がわかるように掲出されたのぼりばたです。



 昨日は、体験の希望者のほか、平日だったので通常の調査体制も動いておりました。



 本物の発掘調査担当チームに混じる形で、セミナーは進められました。
で、無事終了となりました。

 振り返ってみてしみじみと考えさせ得られました。恒久でゆるぎない平和が続かないと
こうした発掘調査も、また体験もまったく成り立たない、言い換えれば何があっても
遺跡調査は平和だからこそできることなんです。
平和も発掘調査もいつまでも続いていきますように。

(撮影:2015.8.14)



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今日は発掘体験セミナー

2015年08月14日 | maibun日記


 今日は、発掘体験セミナーの追加開催がありました。
7月に実施したとき、定員オーバーによりお断りをした方もあったほどでしたので、
急きょ追加開催となったものです。
 笛吹市内の身洗沢遺跡(みあらいざわ・いせき)での、本物の発掘調査を体験する
催しだったのです。
 前回の参加者の感想の中に、「予め土器などを埋めておいたのを掘ってみる体験か
と思って参加したけど、ほんとの遺跡だったのでビックリ」というものがありました。
そうです、本物の発掘を体験なので、何が出るのか出ないのか、やってみてのお楽しみ
ということでありました。



 発掘体験の前に、どのような遺跡なのか、について 発掘担当者から説明を受けました。



 そしていよいよ本物の発掘にチャレンジです。暑い日差しを受け、とてもたいへん
でしたが、みんなよくがんばりました。
 掘り進むうちに、ちっちゃな土器のかけらがいくつも出てくる中で、時折、大きな
土器の破片が見られ、それは光波測量システムにより記録保存が行われたのです。



 おまけ情報ですが、体験をした調査地点は、砂礫に覆われた場所で、
その砂礫を丁寧に取り除く過程ででてきた小礫をつかっての横穴式石室が出現したのです。
「石室つめるくん」ってどうかな、とは石室の復元ふうの遊びをしていた方の談でした。

(撮影:2015.8.14)

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先生にお勉強していただきました

2015年08月09日 | maibun日記


 数日前のことですが、県内の小中高校の先生方に、埋蔵文化財の
調査研究の成果の活用を担っていただくための研修会がありました。
 写真は、そのメニューの1つ(時間が足りずオプションになってしまいましたが)で
「土鈴づくり」の過程からひろったものです。

 粘土の塊からピンポン玉より少し小さめの玉を2つと小豆くらいの玉を数個つくります。
2つの玉は、手の中でこねながら小さなお椀にします。(それがこの状態)



 片方のお椀に、小さな玉を入れて、もう1つのお椀をかぶせ、魔法をかけて
1つの玉にします。
出来上がったものに、ヘラなどを使って模様を加えると、縄文時代に使われた
土鈴の出来上がりです。もっとも焼き上げて完成ですが。



 と、そんなふうな研修の会場のようすでした。

(撮影:2015.8.5)
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