南信州・飯田へ出張。せっかく飯田まで来たのだからと、取材先近辺のカレー屋をネットで検索。真っ先にHitしたのがこのカレー屋さんです。 お店は飯田ICから車で15分くらいの文字通りの山麓にあります。軒先にテラス席のあるなかなかにいい雰囲気のお店。お昼まで少し時間があるということでまだ他にお客さんの姿はありません。ということで天気の良さも手伝ってテラス席に陣取らせていただくことにしました。 カレーは3種類。ハンバーグカレーとチキンカレー、そしてこの両方を一緒に食べれられる「どっちもカレー」。もちろん頼むは「どっちもカレー」で決まりでしょう。相方はハンバーグカレーの一点張り。気さくで人のいいマスターにオーダーを告げてホッと一息吐きます。 テラス席の眼前には水田が広がり、左手には虚空蔵山や風越山の峰々。そして吸い込む空気はどこまでも美味しい。こんなロケーションでカレーが食べられるなんて最高ですね。その主役であるカレーが美味しければ尚言うことなしです。 待つことしばしでカレーが運ばれてきました。素敵なデザインの丸皿の中央にライスが盛られ、周囲を海原の如くカレーが覆う。島であるライスの中央には緑豆。なんとも彩り美しく愉しい気分にさせるカレーです。ひよこ豆が添えられたポテトサラダが付いてくるのも嬉しい。日頃食べているインド系カレーにはない、日本のカレーならではの繊細さと遊び心を持ったカレーですね。 まずはハンバーグカレーからいただきます。おお、これは酸味が効いた奥深い味のカレーですね。ハンバーグとの相性を考慮したのでしょう。奥深い味わいながら思ったよりもさっぱりしており、ハンバーグと交互に食べると軽快なアクセントが生まれて愉しくなってきます。そういえば4年ほど前に松本にあった『ばくばく亭』のハンバーグカレーも同様のアクセントを楽しめるカレーでしたね(ルーの味は大きく異なりますが)。 そしてチキンカレー。これが思い切りツボでした。ハンバーグカレーとは対極的なスパイス感の強いカレーで、ココナッツミルクらしき香ばしい風味とホロホロに煮込まれたチキンがいい調和具合を見せています。これはぜひとも大盛りで食べたい味。途中から辛味増強用のペーストを加えて食べれば、よりパンチの効いたチキンカレーへとパワーアップ。カレーの味がしっかりとしているからか、ペーストを多目に入れても味が崩れることはありません。 ということで夢中で食べ食べあっという間の完食です。気がつけばうっすらと汗ばみ、なんとも心地よい余韻。食後はサービスで地元産のプチ・ヴェールをいただきました。さっと湯がいたものをマヨネーズでいただくというシンプルさですが、採れたて新鮮ゆえにシャッキリ瑞々しく、火照った口中に誠爽やかに染み渡ります。 ハンバーグカレー、チキンカレーともに丁寧に作られた日本カレーならではの繊細な味わい。こうした味わい深いカレーを食べていると、あらためて「日本人が作るカレーは凄い」ということを再認識させられます。一朝一夕ではなく試行錯誤を重ねて辿り着いた味なのでしょう。非常に完成度の高いカレー。お世辞抜きにとっても美味しかったです。また近くに行く用事があったら必ず寄ります。ごちそうさまでした! |
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