カレーの余韻 ( θ Θ θ ) ノ

2007年8月13日スタート
カレーをメインに、和洋折衷数多の料理の話題を。立食いそば屋さんのカレー、大好きです。

【地魚料理】割烹民宿 丸吉(西伊豆・戸田)

2010年03月03日 21時38分41秒 | 和食


















前回の西伊豆ドライブの続きです。やはり伊豆と言えば新鮮な魚介類ですよね。ということで、めぼしい地魚料理店を物色しながらクルマを走らせてやってきたのが深海魚とタカアシガニで有名な戸田。街中にはいくつものタカアシガニ料理を供する地魚料理屋さんがあるのですが、その中でも特に軒先の雰囲気が良かったのがこのお店、『割烹民宿 丸吉』さんです。

お店の暖簾をくぐるとすぐにタカアシガニや手長エビ(淡水産のテナガエビではなく駿河湾の深海で獲れる中型のエビ)などが入れられた生け簀が目に飛び込んできます。ごらんの通りのキズ一つ無い綺麗で活きのいい新鮮な海の幸たち。さすが漁港の目の前のお店だけに、最高のネタに恵まれているのでしょう。これはテンション上がりますね~。

入店したのは17:00に近い中途半端な時間帯だったこともあって、店内に先客の姿なし。せっかくなので見晴らしのいい2階のお座敷席で食べることにしました。目の前の戸田港が一望できる絶好の眺望。さらにテンション上がりまくりです(笑)。

頼んだのはタカアシガニの天ぷらと季節の地魚の刺身がセットになった『へだ御膳』。同行者は地元でもめったに食べる事のできない貴重な深海魚、「うまし(ヒウチダイ)」の煮付けと地魚の刺身がセットになった『うましの煮魚定食』。加えてタカアシガニのコロッケも追加しました。

まずはコロッケが運ばれてきました。「味が付いていますので、何も付けないでそのままお召し上がりください」との女将の勧めに従い何も付けずに熱々をガブリ。タカアシガニのほぐし身が大量に入った熱々のベシャメルソースがドバァと口中に溢れ出し、次いでタカアシガニの風味がプァーッと広がります。これは美味! ほぐし身の方もたっぷり入っていてカニの旨味をしっかりと味わえます。これで一皿¥500は安いかも。

そうやってコロッケにかぶりついているとメインの料理が到着。おお、彩り美しい御膳ですね。刺身は本マグロとビンチョウのマグロ2種、カツオ、タコ、本エビ、メギスなど。この他にも魚種は分かりませんが淡色の白身の切り身も載っています。いずれのお刺身も美味なのですが、特に気に入ったのが「メギス」。駿河湾の100m~150mあたりの深海から底引き網で獲れる深海魚で、見た目(刺身の)は鰺に似ていますが脂が乗っていてトロリとした独特の食感があります。透明度のある身も非常に美しくなかなかに美味でした。
それと忘れちゃ行けないのがタカアシガニの天ぷら。爪2本、脚1本が入っているのですが、いずれも淡泊ながらも海の風味を強く感じさせる上品な味。身も柔らかくて評判通りの美味しさです。今度はぜひ丸ごとの塩ゆでを食べてみたいですね。相方の「うまし(ヒウチダイ)」の煮付けも、トロリととろけるような柔らかさがあって他に負けず劣らず美味しい。こうした珍しい魚が食べられるのが駿河湾を眼前に望む戸田の魅力なんでしょうね。

ということで夕刻のやや遅い昼食となりましたが、新鮮な海の幸に出会えて大満足。お店の人も親切だったし、眺望は最高だし、料理も美味いわで言うことなし。ぜひ、タカアシガニの丸ごと塩ゆでを食べるため、近日中に再訪したいですね。


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