![]() ![]() ![]() 「排骨」(パーコー)とは、豚のあばら肉の唐揚げのことで、本来はその名が示すとおり、あばら骨が付いたままを衣を纏わせてカラッと揚げるのですが、ここのは食べやすさを考慮してか、とんかつのようにリッチに大ぶりの骨なし一枚肉を揚げているのが特徴です。 冒頭の「排骨麺」は、これをラーメンの上に載せたもので、日比谷や有楽町、霞ヶ関、新宿にはこの「排骨麺」の専門店まであったりします。ちなみにかつては八重洲にも同様の専門店があり、自転車での通勤でほぼ毎日のように通りかかっていたこともあって、勝手に親しみを寄せていたのですが、残念なことに一昨年に閉店してしまいました。 で、この排骨、実はラーメンだけでなく、カレーとも組み合わされ供されていたりします。 これが食べられるのは秋葉原の本店ビルの1Fにある、『TRIM』というモダンなカフェ・バー。 なんでも、もともとランチタイムのみ限定で提供していたところ、これが大変な好評を博し、グランドメニューに格上げになったとのこと。カレー好きとしては見逃すわけにはいきませんよね。ということで神田で仕事仲間と落ち合い、打ち合わせがてら行ってみることにしました。 入店したのは16:00近く。 当然のことながら、他のお客さんはお茶を飲んでいる時間帯ですよね(笑)。 他の店は軒並みディナータイム前の中休みですから、この時間でもカレーが食べられることに感謝です。 もちろん頼むは排骨とカレーが一緒になった「パーコーカレーライス」で決まりです。 さすがにオーダーを受けてから調理を行なうだけに、やや時間を要してからカレー到着。 おお、カレーは憧れのカレーポット入り。排骨の揚げ色も鮮やかでとっても美味しそう。さっそくいただきます。 うーん、美味しい。 カレーは甘みの強い、洋食屋テイストに溢れるもの。個人的に甘みの強いカレーは好みではありませんが、ここのカレーは別。むしろ万世ならではの「ハイカラさ」が色濃く感じられて好ましさすら感じます。揚げ物との相性もいいですしね。 そしてもう一つの主役である排骨。カレーとの相性が考慮されてか、塩分控えめが嬉しい。そして上品な肉汁をしっかり含んでいます。これに少しカレーをかけてかぶりつくといや最高。ポーッと惚けてしまうほどの美味しさです。辛さはほとんど感じないので、辛いの苦手な人はもちろん、年配の人でも美味しく食べられることでしょう。だからか、お店にいるほとんどのお客さんは年配の老婦人や老紳士、または老夫婦といった年配の方ばかり。いにしえの味と雰囲気に惹かれてご来店されているのでしょう。なかなかに素敵な光景でした。 ということで夢中で食べ食べ、しっかりと完食。 まさに精肉を知り尽くした万世ならではの意欲的なカレーでした。帰りにはお土産用にハヤシソースとハンバーグの冷蔵パックを購入。このハヤシがまた美味しいんですよ。こちらは明日のお楽しみにしておくことにしましょう。 |
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