プラネタリズム

ども、遊星です。世の中のもろもろを風景にして書き連ねる

フィルムカメラ復権(5)

2006-04-24 18:21:27 | 美術・カメラ
ネオ・ピクトリアリズムは、何も絵画の模倣をしようとしているわけではない。
写真よりも以前に絵画が好きであって、絵画的な像を結ぶために、フィルムカメラの助けを借りているだけである。

ネオ・ピクトリアリズムはあるいは、見たままを写すことでは飽き足らない、ただのひねくれ者の所業とも言える。

ただ、誰よりもまず自分が、印象主義的な写真を欲しているのだ。

正直な話、こういった写真は偶然の産物でもある。

世の中がデジカメにシフトしている現在では、このような写真はそう生まれてはこないだろう。

そういった意味では、ネオ・ピクトリアリズムは、フィルムカメラの最後の「あがき」である。

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