図1に示したように、「雪の金閣寺」は素晴らしい。雪の金閣寺は洛中洛外図(上杉本、絵:狩野永徳)にも描かれている。鳳凰に着雪している様を描いているから、余程気に入っていたもようである(図2参照)。さらに、勇み足だと思うが、一階~三階の高欄を金色ではなく、朱塗りの高欄にしているのである。ほかの洛中洛外図にある金閣寺は金色高欄であるので、どうも永徳の独断のディフォルメらしい。
図1 雪の金閣寺全景。
図2 狩野永徳が描いた上杉本の「雪の金閣寺」!。
高欄も金色にすると、まわり全て金色の雲に囲まれているので、金閣寺の良さが目立たない。筆者も永徳のディフォルメに賛成!!発注者の織田信長はどちらの意見?ところで、雪かきをしているお坊さんが裸足なのは当時はこれで普通だったのかなあ?京都の底冷えはとびきり寒い!
図3 雪の金閣寺を一目見ようと特等場所に押し寄せた観客(勿論、入場料支払済み?!)。
雪の金閣寺の魅力に取り付かれたオタク族はカメラを離さず寝るとか?!雪の金閣寺を眺めていると、深々と冷え込む雪の日の寒さも気にならない?!