今日もArt & Science

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マイクロバブルとオゾン

2007-08-10 16:58:36 | マイクロバブル

Photo_5_2(クリックで拡大)

図1 マイクロバブル発生装置にオゾンを流したときのスピントラップ結果。DMPO-OHの信号(緑の4本線)が増強している。OHラジカルが目立ってトラップされており、殺菌力の増強を物語る。

マイクロバブルとオゾンの組み合わせはマイクロバブル水の殺菌力を高めるために、当初、産総研で精力的に研究された。ノロウィルスの不活性化に成功した組み合わせである。図1は同様の条件設定(気液せん断方式のマイクロバブル発生器とオゾン気体)におけるマイクロバブル水の実験結果である。空気流入に比べてDMPO-OHの信号(緑の4本線)が明らかに増強している。即ち、OHラジカルが目立って生成しており、殺菌力の増強を物語る。勿論この例でもベースライン近くに他の信号が現れており、あまりきれいな系ではないが、OHラジカルが目立って生成していることを証明するには十分であろう。

オゾンの反応は結構複雑である。反応中間体がいくつか生成するが、結局は

O3 → HO3・ → O2 + OH・

という逐次反応により、酸素分子とOH・ラジカルが生成する。即ち、バブル圧壊による高熱で水が分解してOH・ラジカルが発生するが、オゾンガス存在によりその発生が倍加されることを物語る。

 しかし、OH・ラジカルだけでウィルスを不活性化できるだろうか?これは次の問題である。

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