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今日もArt & Science

写真付きで日記や趣味を勝手気ままに書くつもり!
徒然草や方丈記の様に!
あるいは寺田寅彦の様に!

ちょっといっぷく55 早春賦

2014-03-17 13:08:54 | ちょっといっぷく

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 図1 加茂川堤の馬酔木(アシビ)の花。早春から釣り鐘型の花を咲かせ、春の到来を告げる。

(早春賦)♪

春は名のみの 風の寒さや
谷の鶯 歌は思えど
時にあらずと 声も立てず
時にあらずと 声も立てず

氷解け去り 葦は角ぐむ
さては時ぞと 思うあやにく
今日も昨日も 雪の空
今日も昨日も 雪の空

春と聞かねば 知らでありしを
聞けば急かるる 胸の思いを
いかにせよとの この頃か
いかにせよとの この頃か

 ようやく、春が来たようだ。

 おそらく今日は20度を越えるかな?!

 暖かくて無風!

 一点の雲もない晴天に、春霞の加茂川の上空を悠々と白鷺が一羽!

 如意が岳を背景にして、南方に向かって飛んでいる!

 時の流れがゆったりしている!

 昨日は暗澹たる気持ちで一日を過ごした!

 早大のコピペ病の記事(*)を読んで、気持ちが滅入った!

 日本の学会はどうなるだろう!日本の若手はどうなるだろう?!

 古希を過ぎた老人がコピペ病に罹っていても誰も文句は言わない!

 ブログのネタ探しとコピペ(コピー&ペースト)は老化防止の日課である!

 誰が考案したか知らないが、インターネットは非常に便利である!

 嵩高くて重い新英和大辞典や理化学辞典を時間かけて検索しなくても、BingやGoogleの翻訳を利用すれば一発で答えが出る!

検索したファイルは魅力たっぷり!

見つかった写真や文章をコピペすればいつでも利用できる!

「てにおは」を訂正するだけで好みの文章が出来上がる!

これは便利!!

いつの間にかコピペ病にかかっているのである!

学生を責めるわけにはいかない!

 むしろ、PCやスマートフォンの使い方、ルールをシッカリ教えるべきである!

今回のSTAP細胞問題も教育が為っていないから!

 シッカリ教えれば日本人はルールを良く守る!

 ここまで書くと気分が晴れた!ようやく春が来た!

 野依理事長も若手研究者をゆっくり教育して将来を託してください!

 

*(匿名)http://anond.hatelabo.jp/touch/20140314233406


ちょっといっぷく53 雪の嵐山 (Arasiyama in the snow)

2014-02-12 11:48:16 | ちょっといっぷく

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図1 嵐山!観光客がいない嵐山!

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図2 台風18号に見舞われた渡月橋!心丈夫な流木止めが逞しい!

外は真冬並みの冷え込み!

ネットで京旅行を楽しんでいる!

キーワードの第一に「雪」を入力し、次に京都の名所を入力して、画像を検索すると魅力ある写真がワンサカ!独断で好みの写真を選別!

金閣寺と清水寺は既に掲載したので今回は昨年の台風で認識を新たにした渡月橋に因んで、雪の嵐山!

モノクロームの世界もまた格別である!「幽玄」という言葉がぴったりする!


ちょっといっぷく52 雪の清水寺

2014-01-22 13:00:27 | ちょっといっぷく

今日も京都北山は薄化粧!カーテンを開けて御土居を見下ろすと2~3センチの積雪が見える!大寒の入りでいよいよ冬本番になってきた!昨年、「雪」と「金閣寺」でgoogle 検索をしたときは数十万のHPがヒットした!「雪」の「清水寺」はどうだろう?答えは126万件!約倍あった!さすがは清水!桁が違うな~。画像検索で好みの雪景色を選定した。図1は清水の三重塔で、日ごろ、清水の舞台に眼が移り、素通りしてしまう建物であるが、雪化粧をすると格別素晴らしい!!

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図1 雪の清水寺:三重塔。鉛色の空が背景になり、ことのほか塔の美が強調されている(photo gallery で修整)。

http://blog.goo.ne.jp/kyo-otoko/e/4255cf0c8432d75fe821e00284a392ea)。

図2は積雪により、舞台が強調されている。モノトーンの世界に、三重塔の朱色が画面を引き締めている。東山連峰の一つ、音羽山の山懐に抱かれて、御伽草子の世界に入ったような錯覚を覚える。 一寸法師がお姫様を守って、鬼を退治したのも此処である。鬼が残した「打出の小槌」が落ちていないかな~ 。

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図2 雪の清水の舞台(photo gallery で修整)。

 

 


 ちょっといっぷく51 川原慶賀が見た日本「魚類」

2013-12-18 09:57:35 | ちょっといっぷく

シーボルトのお抱え絵師川原慶賀の作品はオランダにあるものを含めると2~3千にも及ぶ。その中には現代でも十分通用する作品が多い。図1~3は筆者の独断で選んだ。洋画と日本画の良いとこどりの和洋折衷画!
Photo(クリックで拡大)

図1 「日本動物誌」、「川原慶賀の見た江戸時代の日本」に掲載されたフグの図。添え書きはシーボルトが書き添えたシーボルトとオランダ語?! 作品の一つで、何ともユーモラスな「フグ」の絵があった。役人の心配(思惑)はそっちのけで、二人は動植物分類学の世界に没頭している!!後に、シーボルト事件が起こることも知らないで!

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図2 モノクロームで描かれたセミエビ。日本動物誌に掲載されている。

 

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図3 磯つりの垂涎ターゲット:イシダイ!タフな魚のイメージが画面から伝わってくる!

(当時の雰囲気を表しているので掲載)

国立国会図書館月報ー稀本あれこれ458ーより抜粋

この資料(略)は、尾張を代表する博物家で日本の理学博士第一号でもある伊藤圭介が収集した、魚類に関する研究資料の雑纂である(錦は圭介の号)。前ページの図はその中の一品で、色や姿から考えてアカヤガラ(現在の学名:Fistularia
petimba)という魚であろう。一方、鉛筆で「Fistularia tabacaria  Dr. von
Siebold」と書かれたサインは、江戸時代に来日したドイツ人医師シーボルト(Philipp Franz von Siebold)による直筆の書き入れであり、「この魚の学名はF. tabacaria であると認める」という趣旨の鑑定書きである。ここでは、この鑑定書きが生まれた背景に触れてみたい。来日後ずっと長崎の出島に滞在していたシーボルトは、文政9(1826)年春、オランダ商館長の将軍表敬(江戸参府)に際し医師として随行することになる。この旅すがら日本の自然誌や文化を調査することが、彼の大きな目的であった。というのも、当時は外国人の行動が厳しく制限されており、江戸参府は日本についての見聞を広める千載一遇の機会だったのである。彼はこの機会に最大限の研究成果をあげるべく、周到な前準備をし、数々の参考書を携えてこの旅行に臨んだ。
 参府の途上、シーボルトは宮(現在の名古屋市熱田区)で圭介らと面会する。
そこで彼らは博物談義に大いに花を咲かせ、圭介らが持参した様々な日本産動植
物の標本や画図について語り合った。シーボルトは日本の珍しい動植物を目にす
ることができたし、一方の圭介らは動植物の鑑定を依頼し、西洋の見識を得るこ
とができた。双方にとって大変意義深い交流となったのである。そして、シーボ
ルトのこの日の日記に「5フィートもあるヤガラの図が目を惹いた」旨が明記さ
れている。すなわち前ページの図はこのときに披露され、鑑定されたものと推定
できる。シーボルトは宿泊先に向かう道中も、駕籠にゆられつつ嬉々として動植
物の鑑定作業を進めた。彼は駕籠のことを”空飛ぶ小さな研究室”と表現し、「揺
れになれてしまえば、駕籠の中でも書き物ができる。硬い鉛筆ならより快適に書
くことができ、この旅における私の研究を楽にした」旨を書き残している。件の
鑑定書きは、駕籠の中または宿泊先の本陣で書かれたものであろう。
 その後、このヤガラ図は圭介から孫の篤太郎の手に渡り、昭和10年に東京科学
博物館で開催された「シーボルト資料展覧会」に出品された。現在は当館の書庫
でひっそりと眠っているが、当時の東西間学術交流を今に伝える瑞々しさはいさ
さかも失われていない。
<請求記号 寄別11―11> 21冊のうち第15冊所収 (田中 俊洋)


ちょっといっぷく50 石にまつわる話、もう一件

2013-10-12 13:54:16 | ちょっといっぷく

京都の神社・仏閣には結構、さざれ石をはじめとして、自然石が祭られている。下鴨神社を筆頭に護王神社、北野神社、勧修寺、等である。代表的なさざれ石を図1に示す。弁慶の腰掛石、金閣寺の鏡湖池、竜安寺の石庭の石、等は親戚筋のチャート(*)である。

さざれ石(細石、さざれいし)は、もともと小さな石の意味であるが、長い年月をかけて小石の隙間を炭酸カルシウム(CaCO3)が埋まることによって、1つの大きな石の塊に変化したものも指す。学術的には「石灰質角礫岩」等と呼ばれる。石灰岩が雨水で溶解して生じた、粘着力の強い乳状液が少しずつ小石を凝結していき、石灰質の作用によってコンクリート状に固まってできる。いわば、一見、自然の摂理の逆をいく現象である。色と小石の形により多くの名前が付けられているが、要は化学反応なのである。日本では滋賀県・岐阜県境の伊吹山が主要産地である。滋賀県で有名なさざれ石は「姉川さざれ石」で、岩質 は砂岩・泥岩・頁岩・粘板岩・チャートのホルンフエルス(Hornfels接触変成岩)や玄武 岩・マンガンノジュール等からなるさざれ石で、色は黒色のものが殆どである。これに対 し、京都の「さざれ石」はチャート(*)の角礫岩、春日村のものは灰白色の石灰角礫岩で、岩質は全く異なったものである。

*)チャートの主成分は二酸化珪素(SiO2:石英)で、この成分を持つ放散虫や海綿動物<などの動物の殻や骨片、微化石が海底に堆積してできた岩石である。断面をルーペで見ると放散虫の殻が点状に見えるものもある。非常に硬い岩石で層状をなすことが多い。

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図1 下鴨神社にあるさざれ石。一見、自然の摂理を逆行する為に、パワーを貰いたい人には格好の材料である。

米原市の岡神社には岐阜県春日村の「さざれ石」と全く同じ石灰角礫岩が露頭に見られ、石垣にも多数 用いられている。流水 による運搬浸食でできる円礫と違って、角礫は崖下等で岩が崩壊し壊れたままのもので、 どうして岡神社に角礫さざれ石があるのか大きな謎である。「岡神社さざれ石」は海水中の炭酸カルシ ュウムの沈殿でできた石灰岩からなる伊吹山が、フイリッピン海プレート等により横臥褶 曲の地殻変動の結果できたものと推定されている.それが、関ケ原活断層に沿って 断層の南側は相対的に西方へずれてきて現在位置にきたものと思われる.元の位置は石灰 岩崖のある弥高付近と予想されている。

さざれ石の名は「君が代」の歌詞に歌われることで、その名が知られている。歌詞中のさざれ石(細石)は文字通り、細かい石・小石の意であり、それらの小石が巌(いわお)となり、さらにその上に苔が生えるまでの過程が、非常に長い年月を表す比喩として用いられている。元々、古今和歌集に詠み人知らずとして掲載されていた和歌を基本に幕末頃、国歌として採用された。岐阜県揖斐川町春日には君が代の由来となったといわれるさざれ石があり、そのさざれ石は岐阜県の天然記念物に指定されている。さざれ石とその周囲には「さざれ石公園」が設けられている。この公園は、伊吹山の登山口となっている(wikipedia さざれ石「細石」より部分引用)。