イスラエルとイランが事実上の交戦状態へ。ネタニヤフ首相が直面した政権崩壊危機とイラン核開発加速の裏側。
アイアンドームを突き抜けたイランの「混ぜ撃ち」…北朝鮮の韓国攻撃もこの戦法
最近イランのミサイルがイスラエルの防空網を突き抜けたのは「混ぜ撃ち」の威力を見せている。北朝鮮も同じ戦術で韓国を攻略するためミサイルの多種化と「物量攻勢」能力の確保に余念がないという点で示唆することが多い。
これは韓国を狙った北朝鮮の「ミサイルポートフォリオ」完成がどれほど大きな脅威になるかが中東で実証されたという意味になり得る。特に北朝鮮はイランと緊密なミサイル協力をしてきたが、北朝鮮が2017年に東海(トンヘ、日本名・日本海)上で試験発射した対艦弾道ミサイル(ASBM)がその結果という評価だ。
北朝鮮は同年8月、終末段階の機動が可能なスカッド改良型も試験発射した。その後、2019年からはKN-23・24・25など短距離弾道ミサイル(SRBM)を集中的に撃って技術向上中だ。北朝鮮は一度に最大1000発の発射が可能な近距離弾道ミサイル(CRBM)用移動式発射車両(TEL) 数百台を前方に実戦配備している。
軍当局は多層的な韓国型ミサイル防衛(KAMD)体系で対応できるという立場だ。しかし迎撃弾の不足などでイスラエル防空網の弱点が表れたのを北朝鮮は注視しているとみられる。防空網に負荷を誘発したミサイルの規模などに基づき、似た状況をシミュレーションしている可能性が高いということだ。
「なぜイスラエルは果敢に挑めるのか?」プーチン大統領とネタニヤフ首相の”特別な関係”が中東の秩序を覆す
イランに対してロシアが盾の役割を果たすかどうかが、イスラエル・イラン戦争の行方を左右する変数だという見方だ。
ネタニヤフ首相とプーチン大統領は歴史的に意外な関係を築いてきた。
ネタニヤフ首相は1996年の初就任以来、18年間イスラエルを率いている。「21世紀のツァーリ」と呼ばれるプーチン大統領は2000年から25年間にわたり長期政権を維持している。
ネタニヤフ首相は2018年だけで3回もモスクワを訪問するなど、プーチン大統領との親密な関係を誇示してきた。
例えば、2022年のロシアによるウクライナ侵攻後、西側諸国が一斉にロシアを非難し制裁に加わる中、イスラエルはこの動きに一切加わらなかった。
逆に、ネタニヤフ首相が2期目の首相在任中にシリアを攻撃した際は、プーチン大統領の許可があったからこそ可能だった。
周知の通り、ロシアはイランと共にアサド政権下のシリアの最大の後ろ盾国だ。
プーチン大統領は、シリアのアサド政権崩壊に続き、イラン政権の崩壊までネタニヤフ首相の挑発を黙認し放置するのだろうか。
関連して、プーチン大統領は先月、第二次世界大戦勝利80周年を記念する大規模軍事パレードに出席した北朝鮮軍代表団と握手や抱擁を交わし、特別待遇を施した。
プーチン大統領がイランに対してどのような姿勢を取るか、ネタニヤフ首相同様、ロシアに自国軍を派遣した金正恩国防委員長も固唾を呑んで見守っているはずだ。(以上、抜粋。全文は上記の下線付きタイトルをクリックでご覧になれます)
【タカオカ解説】トランプ大統領、まさかの“途中帰国”…でもかえって結束が進み「アメリカ抜きで合意」の可能性も!?どうなる、G7サミットの行方
激しさを増すイスラエルとイランの報復合戦。中東情勢も議題にあがるG7サミットですが、アメリカのトランプ大統領が初日で切り上げるという異例の事態に。緊迫する中東情勢への対応が理由だとしています。アメリカファーストを掲げるトランプ大統領を巻き込み結束できるかが焦点のひとつでしたが、まさかの途中退席となりました。しかし、この“途中帰国”によって、かえって話が進む可能性も…?(動画の解説)
しかしトランプ氏はこう言っている。
サミット途中退席はイスラエル・イラン停戦と「無関係」 トランプ氏
本当は何だった?
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本日もリストの名曲で。ピアノはエウゲニ・キーシンです。
Evgeny Kissin live 2013 : Liszt - Etude d'exécution transcendante n°10
6月なのに真夏日。トロピカルジュースを。