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時事問題を中心にブログを書く日々です。
イタリアオペラのソプラノで趣味は読書(歴女のハシクレ)です。日本が大好き。

迎撃成功率9割。イスラエルのミサイル防衛システム「アイアンドーム」とは?/その他

2022年10月05日 | 政治

 今から約10年ほど前に「アイアンドーム」のことを知った。
日本もこれがあったらなあ、って思ったが、最近ウクライナのゼレンスキーが「アイアンドーム」がほしいとイスラエルに頼んだが、イスラエルは自国の防衛第一で技術も他に拡散すると困るので、断ったそうだ。だったら日本の科学者がこれ以上の「アイアンドーム」を作ることに国家が動いたらどうだろう。私は軍事も科学もわからないので、2014年の記事を載せておきます。これと空気も水もある深いシェルターがあればいいのですが。(日本は防空壕すらない)
一応、ご参考までに。

迎撃成功率9割。イスラエルのミサイル防衛システム「アイアンドーム」とは?
先日の拙稿、「ガザ侵攻、イスラエル・ハマス双方の事情と国民の選択」でも触れましたが、8日に始まったガザ地区へのイスラエル軍によるガザ地区への軍事作戦”Operation Protective Edge”以降、イスラム原理主義組織ハマスがイスラエルに向けて1000発以上のロケットを発射したにも関わらず、22日現在でイスラエルの民間人死者は1名という軽微な被害に留まっています(1名であっても、イスラエル現政権は国民から非難されていますが)。これはハマスのロケットの精度が悪い事も一因ですが、イスラエルに近年配備されたミサイル防衛システム「アイアンドーム」によって、人口密集地に落ちるロケットのほとんどが迎撃されている事も大きいのです。

アイアンドームは、ハマスのロケット発射を10秒以内にレーダーで探知し、墜落予想地点を計算してから21秒以内にロケットを迎撃するタミールミサイルを発射します。この時、人口密集地に落ちると判断されたロケットに対してのみ迎撃ミサイルは発射され、砂漠等に落ちるロケットは無視されます。発射されたミサイルは目標に接近すると爆発し、破片を目標に浴びせかけ破壊します。

2012年に行われたガザ地区への軍事作戦”Operation Pillar of Defense”では、ハマスは8日間で1506発のロケットを発射しましたが、そのうち421発がアイアンドームにより迎撃され、人口密集地に落ちたのは58発と、被害を与えるロケット計479発に対して、9割近い迎撃成功率を誇っています。
(動画はアイアンドームによる迎撃の様子)

Iron Dome in Action 




2014年7月現在、アイアンドームは5個中隊が配備されており、現在進行中の”Operation Protective Edge”においても、同様に高い迎撃成功率を維持しています。イスラエルの人口密集地をカバーするには、アイアンドーム13個中隊必要だとイスラエル空軍は述べており、今後も調達・配備が続く事になります。

ここで不思議に思われた方もいらっしゃるかもしれません。こんなに優れたミサイル防衛システムがあり、イスラエル国民の被害も小さいのなら、なんで何百人ものパレスチナ人が死ぬ事になる軍事行動を始めたのか、と。先日の拙稿では、イスラエル国民が攻撃を望んでいる背景をお伝えしましたが、今回の軍事作戦には他にも理由があります。その理由は、このアイアンドームの限界にも関係しているのです。

今回のガザ地区地上侵攻に至った問題の1つに、アイアンドームで対応できない、より射程の長いロケットがハマスに渡った事があります。元々、ハマスが持っているロケットの射程は短いものでした。ところが、近年になりイラン・シリア経由で長射程ロケットが流入し、射程45kmの「ファジュル3」、射程75kmの「ファジュル5」と年々長射程化していきます。

今年7月には、射程160kmの”M-302”あるいは「ハイバル1」と呼ばれるロケットが、ガザ地区から発射されました。このM-302は、元々は中国が輸出用に開発したWS-1(衛士1)を原型にしており、イラン・シリアでライセンス生産されたものが、地下トンネル経由でハマスに流れてきたと言われています。M-302の160kmという射程は、ガザからイスラエル国土の大部分を攻撃可能になる事を意味しており、イスラエルにとっては非常に脅威となります。

ところが、アイアンドームにとって、M-302は迎撃を想定していないロケットなのです。冒頭に書きましたように、アイアンドームは「射程4km~70kmの兵器」を迎撃対象としており、より長射程のロケット・弾道弾に対しては、開発中の「ダヴィデズスリング(ダヴィデの投石機)」と呼ばれるミサイル防衛システムの完成・配備を待たなくてはなりません。ダヴィデズスリングは2014年開発完了予定ですから、実戦配備にはまだ時間がかかります。イスラエルが軍事作戦を急いだ背景には、ダヴィデズスリング配備前に長射程ロケットの流入と発射を阻止したい意向があったものと思われます。
このような長射程ロケット兵器の拡散が、イスラエルによるガザ侵攻の背景の1つとなっていましたが、長射程・高威力の兵器の拡散は世界的な問題になっています。先日のウクライナでのマレーシア機撃墜事件で、親ロシア派組織によるミサイル発射が疑われていることからも、その事が窺われます。近い将来、もっと日常に近い場所で、これらの兵器が使われない保証は無いのかもしれません。(以上)

以上、石動竜仁氏

 この話は、別の専門家からも聴いていますが、資料が見つかりません。もちろん防衛省は熟知していると思います。
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ダヴィデズスリングは完成しているのか?

ミサイル防衛「ダビデスリング」2回目の迎撃試験に成功

「ダビデスリング」は3種類の名称があり他に二つ(スタンナー/マジックワンド)あるのですが、イスラエルではマジックワンド(魔法の杖)のヘブライ語「シャルビットクサミーム」と読んでいます。

(2012年11月27日)ダビデスリング迎撃試験に初成功※前回の試験とミサイルの解説

ダビデスリングの開発はイスラエルのラファエル社とアメリカのレイセオン社で行われています。なおレイセオンではダビデスリングのミサイル弾体をパトリオットのシステムで発射するPAAC-4(Patriot Advanced Affordable Capability-4)という形態を提案しています。これはPAC-3より能力は限定されるものの、安価な弾道ミサイル防衛システムを構築する事が出来るというのがセールスポイントです。

イスラエル国防省よりダビデスリング2回目の迎撃試験



しかし北朝鮮のミサイルって自国民を飢えさせて何をしているのか、また日本国民はどこへ逃げろと?
そういう思いで上記のことを書いた。


そしてまたお墓参りに電車で片道3時間以上・・・ミサイルのことを思うと「ウクライナ」と重なる。
テレビは「次もあるだろう」と。怖ろしい、勇ましいことは言わないでほしい。緻密な手立てを何としても考えなければ。日本も「アイアンドーム」が必要だ。
 今日は両親(先祖代々)のお墓参りに片道3時間以上かけて行きました。
車窓から見える美しい景色、昨日の朝、テレビを見ていたら突然「北朝鮮のミサイル」の怖ろしいニュースに心痛が続き、景色もうつろに思えて、持ち込んだ本を読んでいました。列車はすいているのですが、やはり遠い。往復はきつい。
帰宅は夜9時半でした。疲れた・・・でもミサイルの恐怖を思うと(日本のどこであれ)不安でした。
北朝鮮は今月中頃にもミサイルを撃つ、とテレビでそんな意見が・・・冗談じゃない。

そして持ってきた本は鈴木エイト氏の最新本でした。綿密な内容の文に敬意を表します。
夢中になって読みました。近日中にもこの本のことを書きたいと思いますが、今は体力的にも心理的にも大変で、ウクライナの悲劇、ロシアの混乱、イランの女性デモ(これはイスラムの女性、ついに蜂起か、長かった)、そして北朝鮮のミサイル、・・・そして「アイアンドーム」が必要と思いました。技術が外に漏れないように日本の優秀な学者さんに考えてほしいし、研究の環境も保障してほしい。シェルターもあったら(例えば各地の学校や公共施設など深い丈夫な地下5階ぐらい掘って、水や空気の循環、そして病人を診ることのできる施設も)。怖い世界情勢だ。

ブログのティールーム

こんな時、どんな曲を選べばいいのでしょうか・・・ゆったりできる曲がいいな、と思いました。
ナポリの歌「はるかなるサンタ・ルチア」をお聴きください。
歌はクラウディオ・ビッラです。カンツオーネ独特の節回しが魅力です。
SANTA LUCIA LUNTANA (CLAUDIO VILLA -VIS RADIO 1955)



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