赤くなれない“すいか”

おにいちゃんが、おおきな“かみ”で…なにかをつくりはじめた。

おにい　「ママ～、“こうこく”いっぱいつかっていい？」
ママ　　「いいよ。なに、つくるの？」
おにい　「すいか！」
おねえ　「うちも、てつだう～」
ぼく　　「も～！」

みんなで、テープでペタペタつけて…かんせ～い！

おにい　「おれ、“すいかやさん”ね。まだ、あかくなってないの。」

おねえ　「じゃあ、うち“あめやさん”！」

ぼく　　「も～！」
おにい　「いらっしゃ～い、“すいか”は、まだだよ～！」
おねえ　「いらっしゃいませ～、“あめ”で～す。」
ママ　　「すいません、“あめ”を２こ、ください。」
おねえ　「あ～、ちょっと、あげられないんです～。」
ママ　　「え～、“あめ”をうってるんじゃないの～？」
おねえ　「あ～、みるだけなんです～」
ママ　　「…」
おにい　「おれんところは、だれもこないな～」
ママ　　「すいません、おいしい“すいか”ください。」
おにい　「あ～、まだ、あかくなってないんですよ。」
ママ　　「…」
“おみせ”は、おきゃくさんがこなくなった。
ママ　　「ちょ～“いいこと”かんがえたんですけど！」
おにい　「え～、なになに？」
ママ　　「“すいか”かしてくんない？」
おにい　「…いいよ。」
ママ　　「ここに、ぶらさげるわけ…はい、できた！
　　　　　ドッヂボールの“ナイス・キャッチ”のれんしゅうできるじゃん。」
おにい　「お～、ママ、いいね～！」

“すいか”は、きょだいな“ドッヂボール”にかわった。
おにいちゃんは、この“すいか”ボールのおかげで…
ようちえん・ねんちょうぐみ３クラスの“ドッヂボールたいかい”で、ゆうしょうした。
おにい　「ママ～、いままでさ、かてなかったのに…
　　　　　この“ボ－ル”で、れんしゅうしたら！　なんと！　ゆうしょうしたの！！」
…おにいちゃんは、かなり“ボールのちから”をかんじていた。
“すいか”も、あかくはなれなかったが…ここまでくると、まんぞくだろう。

お手伝い

おにいちゃんは、ようちえんからかえるなり…
パパから「“だいこん”ぬいて。」と“おてつだい”をめいじられた。
さむいなか、おにいちゃんは“だいこん”ゲット！

パパは“だいこん”を、なにに“へんしん”させてくれるのかな…？
きょうは…じゃじゃじゃじゃ～ん！

“だいこん”たっぷり“おで～ん”！！
もちろん、みんなで“おてつだいしたから…
“たまご”はボロボロで…ずいぶん、ちいさくなった。
きょうも、ゆたかだな～！
とれたて“だいこん”は、やわらか～い！
“つわり”のママは、たべすぎて…よけい、きもちわるくなってた。
パパは「“がくしゅう”しないな～、あなたは。」って、いってた。
ママは「パパの“りょうり”がおいしすぎるから～（オエッ）」って、いってた。
とにかく、おいしかった！
ぼく、ちくわ７こたべた。うまっ！

届かぬ想い

ぼくは、“すてきなひと”をみつけた。
めちゃくちゃキレイだ…ずっと、みていたい。

どうして、“あなた”はガラスにはいってるのか…
さわってみたいのに…（ママに“ぜ～ったい”さわっちゃダメっていわれた）
とどかない“おもい”なのか…（ガラスあけちゃダメっていわれた）

うさぎ

おみせで、ながい“ふうせん”をもらった。
はじめは“けん（剣）”のかたちをしてた。
それを、おにいちゃんたちがウニョウニョかえはじめた。

おにいちゃんは、くびがしまって…ママにレスキューされてた。

ぼくは…うさぎ！
ママがはめてくれた。…けっこう、くるしい。

ぐらんぐらん

おにいちゃんの“は”が、ぐらんぐらんになった。

みんな　「きもちわる～！」
おにい　「こんどは、おれがじぶんでぬく。」
ママ　　「がんばって！」
おにい　「…（涙目）」　
でも、なかなかなかなか…ぬけない。いや、ぬかない。
ママ　　「もう、いいよ。ねよ～よ。」
おにい　「あ…（ポロリ）…なんだ、いたくないじゃん。」
ちょっぴり、“じしん”をつけたおにいちゃんだった。
おにいちゃんは“は”を、やねになげなかった。
パパの“はたけ”におちて“は”がはえてきたら、たいへんだからだって。