次は、ブダペスト北部郊外の二か所(Fót, Vác )にある教会を紹介しよう。
ロケーションは前回の「ブダペスト郊外の教会(2)」に記載してあるので参照ください。
今回の2教会は、古いものではないが、この地方を代表するもので、時が経てば、
充分に古刹になりえる、謂わば出世払いという気持ちで取り上げてみた。
<九十五番札所; Fót (フォート)ローマ・カトリック教会>
教会は、古いものでなく1847~1855年に、この地方の伯爵 károly(カーロイ)István
によって、新古典派様式と云えば良いのか? 古い様式の良いとこ取りで建てた。
三層内陣構造で、主内陣の天井には豪華な金箔をふんだんに使った飾りと、隣の翼内陣は
対角線リブの丸天井(ゴシック建築)にしている。 主祭壇は1849年から作り始め、内陣の
フレスコ画はKarl blass の作。 地下霊廟にはカーロイ家の墓がある。
それは、それは豪華絢爛な教会と云える。
正面門の飾り 内陣入口側
主内陣祭壇 翼内陣(丸天井)
説教台 地下霊廟
支柱の飾り彫刻
<九十六番札所; Vác Piarista (ヴァーツ・ピアリスト)教会>
ヴァーツの町の中心 “3月15日広場”
手前黄色い建物:市庁舎 向こうの教会; Fehérek 教会(18世紀完)とピアリスト教会
Vác の人口;35,000人 Fót の人口; 19,000人
ピアリスト教会は、1725~1745年に、ピアリスト会(注)の聖アンナを祀り建立された。
Vác の中には、同年代の教会がいくつかあるが、ここが最も古い教会である。
1866年にバロック様式で改築された。
正面入口上のくぼんだ壁の中に、ピアリスト会の創始者聖ヨゼフの像が立っている。
もともとは、ローマ・カトリックの教会で、塔も典型的な玉葱形であったが、1886年にドイツ・
ルネサンス風に改築され、現在に至っている。
注目点はヴェネチア風の豪華な祭壇(1759年に設置)であろうか。
内陣内にある祭壇、説教台、司教の椅子は、18世紀中期のものである。
(注) ピアリスト会; 1597年に聖ヨゼフ・カラサンティウスによって創始された聖職者修道会。
正面前に三位一体像 内陣祭壇側
豪華な飾り付けの祭壇 内陣入口側
これで、「ブダペスト郊外の教会(3)」はお終い。
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