幕末掃苔屋 公式ブログ

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はじめて土方歳三忌に参加しました

2011年05月10日 | イベント
5月8日(日)、釣洋一先生のご講演を手伝うため、初めて土方歳三忌に参加しました。

午前9時、釣先生の講演用に作成したパワーポイントデータを保存したノートパソコンとプロジェクターを入れたかばんを提げて自宅を出発しました。
10時半に多摩都市モノレールの万願寺駅で釣先生グループと合流し、その後、土方歳三資料館へ向かいました。皆さんは何度も訪問されているようでしたが、私は初めてでした。

見学後、石田寺に移動し、土方歳三の墓の前でお焼香をしました。
その後、高幡不動近くのそば処「開運そば」で昼食をとりました。探墓巡礼顕彰会のカトケン・金子の両氏とバッタリ出会ったので、5月29日(日)開催の谷中霊園巡墓会について話し合いました。

13時に講演会場である高幡不動尊金剛寺信徒会館に入り、釣先生と最終打ち合わせを行いました。
講演会参加者が続々と会場に集まり、最終的には二百数十人となりました。予備の椅子まで使用する盛況ぶりに、釣先生への期待度と新選組人気の高さを改めて実感しました。

13時半、いよいよご講演開始です。演題は『歳三散華の道をゆく 北海道の土方歳三の足跡を全踏破して』です。
かつて土方が歩いた北海道の道。その道を自分の足で歩いたことで得られた実感とエピソードの数々を、情熱的に、そして時折ユーモアを交えつつ語られました。
2時間近い講演が終わると、会場は大きな拍手に包まれました。

現場主義を心がける私にとって、釣先生の研究姿勢は理想です。
今回の講演を聞き、調査への情熱、妥協を許さぬこだわり、人間的魅力で築いた幅広い人脈、そして巧みな話術に、改めて感銘を受けました。

16時半から高幡不動駅目の前の「のみくい処 魚民」で二次会がありました。
20時にお開きとなったので、森重さんと釣先生の店「幕末酒場・新選組屯所/春廼舎」に移動し、終電近くまで語り合いました。

一大イベントで大きなミスを侵すこともなく、自分の役割を果たせた喜びを感じながら、家路に着きました。

※写真は講演中の釣先生

土方歳三忌での釣先生のご講演

2011年05月06日 | お知らせ

5月8日(日)の第36回土方歳三忌の講演会にて、私が所属する探墓巡礼顕彰会会長の釣洋一先生がご講演されます。
演題は『歳三散華の道をゆく 北海道の土方歳三の足跡を全踏破して』です。

釣先生は土方歳三の足跡を辿って旧中山道575キロ・旧東海道540キロ・旧会津西街道ほか588キロを自らの足で踏破したこだわりの歴史研究家です。
その旅の途中、釣先生はたくさんの写真を撮影されました。
私はこれまでに史跡写真をフィルム251本分撮影してきましたが、釣先生は少なくともその10倍以上撮影されてきたのではないでしょうか。

今回の講演ではプロジェクターを使って旅の写真も映写しようということになり、釣先生から百枚以上の写真と資料をお預かりし、私が講演用のパワーポイントを作成しました。

お預かりした資料の中には、土方歳三も目にしたであろう雄大な自然、今では見ることのできなくなった史跡、そして新選組研究を牽引してきた釣先生とそのお仲間たちの写真がありました。
パワーポイントを作成していて「早く講演を聴きたい」という思いに駆られました。
釣先生のこだわりの研究姿勢とその成果を十分に堪能できる講演になると思います。

なお、当日私は会場でパワーポイントとプロジェクターを操作する予定です。

土方歳三忌の詳細については「新選組友の会」のホームページに掲載されています。

※この写真も講演で使われるものです。

映画『赤毛』

2011年05月01日 | その他

先日の講演「幕末維新掃苔録 忘れじの墓」では、幕末明治を生きた50人の墓と事績を紹介しましたが、その50人の中に3人の赤報隊士が含まれています。
相楽総三、黒駒勝蔵、金輪五郎の3人です。
意図して赤報隊士を選んだわけではないのですが、思い入れの強い墓を選んだところ、このような人選となりました。
そんなわけで赤報隊のことが気になっていて、先日レンタルビデオショップで赤報隊を描いた映画『赤毛』のDVDを借りてきました。

『赤毛』は1969年公開の東宝映画で、監督は岡本喜八、主演は三船敏郎です。
映画内容を紹介することに慣れていないため、解説・批評はできませんが、映画を見て嬉しかったことが2点ありました。
音楽担当が佐藤勝であったことと、寺田農が出演していたことです。
佐藤勝は岡田以蔵を描いた映画『人斬り』で音楽を担当していた方で、私はこの映画が大好きです。『赤毛』でも『人斬り』同様テンポの良いオーケストラ曲を聞くことができます。
寺田農は映画『天空の城ラピュタ』のムスカ大佐役の声優として記憶していたのですが、この映画で初めて本人の姿と演技を見ることができました。三次というお調子者ながらも仁義に厚い江戸っ子を、さわやかに演じていました。

この映画では、官軍による世直しを信じる赤報隊士の主人公と町民たち、日和見の代官一味、徳川への忠を貫く幕臣たちが繰り広げる三つ巴の戦いが描かれていますが、最後は官軍という巨大な力に呑み込まれてしまいます。
その様子に、昔夢中になった『侍道』というゲームを思い出しました。

※写真は山梨県笛吹市黒駒にある黒駒勝蔵の墓