幕末掃苔屋 公式ブログ

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松本市に行ってきました

2011年05月11日 | 侍たちの警視庁

長野県松本市にある「たてもの野外博物館 松本市歴史の里」に行ってきました。

ここには旧長野地方裁判所松本支部庁舎、旧松本少年刑務所独居舎房、旧昭和興行製糸場、工女宿宝来屋、木下尚江生家の計5棟の歴史的建造物が建ち並んでいます。
また、展示・休憩棟には山本茂実展示コーナー、川島芳子記念室、シベリア抑留展示コーナーがあります。

私がここを訪れた目的は、旧長野地方裁判所松本支部庁舎を見学するためです。
この建物は明治41年(1908)に松本城二の丸御殿跡に建てられた裁判所でしたが、庁舎新築に伴い取り壊しも検討されましたが、市民の保存運動により現在の地に移築されることになりました。
昭和57年(1982)に日本初の司法博物館として開館しましたが、平成14年(2002)からは松本市立博物館の附属施設「松本市歴史の里」として新たなスタートを切ったそうです。
警視庁の前身である警保寮が司法省の管轄であった関係から、私はこの博物館に前々から興味を持っていました。

建物内には明治時代の法廷で判事の法服を試着できるコーナーや、江戸時代の捕り物道具コレクションや取り調べ・処罰に使用された道具など、興味深い展示品がありました。
しかし私にとって一番魅力的だったのは、なんといってもこの建物(旧長野地方裁判所松本支部庁舎)の姿です。
規模は若干小さいながらも、写真が残されている初代警視庁舎(旧津山藩邸)に雰囲気がよく似ているのです。
明治時代の判事のコスプレよりも、明治時代の巡査のコスプレをさせてもらいたいなぁと思いました。

※写真は旧長野地方裁判所松本支部庁舎