幕末掃苔屋 公式ブログ

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犬を食べる

2014年06月26日 | 幕末グルメ

数年前から奇食に興味を持ち、ちょくちょく食べてきました。

私の好きな奇食とは珍しい食材を使った料理のことで、コーヒーラーメンやギョウザパフェというような奇抜な料理のことではありません。
これまでに蛙・カンガルー・熊・ワニ・駝鳥・サンショウウオ・鹿・イルカ・深海魚・カイコ・鳩などを食べてきました。

そして先日、上野にある千里香という中華料理店ではじめて犬を食べてきました。
日本ではなじみのない犬肉料理ですが、韓国などでは普通に食べられているそうです。
犬肉料理は数種類ありましたが、“犬肉大皿”という料理を注文しました。

柴五郎(会津藩出身で始めて陸軍大将となった人物)の遺書を石光真人が編纂した『ある明治人の記録』に、柴が犬を食べるシーンがあったことを思い出したので読み返してみました。
以下は『ある明治人の記録』に出てくる犬を食べるシーンです。


“その日より毎日犬の肉を喰らう。
初めは美味しと感じたるも、調味料なく、塩にて煮たるばかりなり。
しかも大犬のことなれば、父と余が毎日喰らいてもなかなかに征服できず。
兄嫁は気味悪がりて最初より箸もつけず。
余にとりては、これ副食物ならず、主食不足の補いなれば、無理して喰らえども、ついに咽喉につかえて通らず。
口中に含みたるまま吐気を催すまでになれり。
この様を見て父上余を叱る。

「武士の子たることを忘れしか。
戦場にありて兵糧なければ、犬猫なりともこれを喰らいて戦うものぞ。
ことに今回は賊軍に追われて辺地にきたれるなり。
会津の武士ども餓死して果てたるよと、薩長の下郎どもに笑わるるは、のちの世までの恥辱なり。
ここは戦場なるぞ、会津の国辱雪ぐまでは戦場なるぞ」”


「ここは戦場なるぞ、会津の国辱雪ぐまでは戦場なるぞ」という台詞はドラマチックで有名ですが、犬を食べたことがきっかけで生まれたということは忘れていました。

運ばれてきた“犬肉大皿”は、皿に盛られた犬肉に香辛料やネギや香菜が添えられたものでした。
まずはそのままの犬肉を味わいたく、なにも付けずに食べました。
肉の旨味はあまり感じられず、強いて表現するならば多少クセのある鳥肉といった感じでしょうか。
やはり調味料や香辛料をつけて食べたほうが良さそうです。

次は近藤周助や伝習隊が食べたという蛇を食べに行きたいと思っています。


追伸

このところブログ更新回数が非常に少なくなり、久々の更新も脱線気味の内容になりましたが、私のライフワークである警視隊の調査はちゃんと行っています。
じわりじわりとではありますが前進しているので、遠くないうちに活動報告をしたいと思っています。



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