幕末掃苔屋 公式ブログ

幕末掃苔屋のブログです。掃苔録不定期更新中。ご意見、ご感想はご自由にどうぞ。

打ち合わせ

2014年08月14日 | イベント


歴史サークル「尊王筋肉」の梅痴鴉さんと打ち合わせをしてきました。

面白そうなプロジェクトに私も混ぜてくださるとのお誘いでした。
鴉さんたちがつくっている同人誌は何年も前から拝読していますが、研究レベルの高さと文章のわかりやすさと毒舌の鋭さには敬服していました。
私なんかがプロジェクトに加わって良いのかなとの思いもありましたが、鴉さんをはじめとする強烈な方々とクリエイティブな活動をするのは楽しそうなので、まぜていただくことにしました。
かといって鴉さんのような原稿は私には書けないので、いつもブログに乗せているような駄文にほんの少し怨念を加えたものにしたいと思っています。

打ち合わせの際、鴉さんが参加しているサークル「幕末ヤ撃団」の新刊『明治維新 上野戦争編』をいただきました。
このシリーズは以前より愛読していますが、今回も濃厚なラインナップでした。

梅原義明さんの「東京誕生!」 
大塚進也さんの「上野戦争における両軍の戦略と、戦況の推移について」 
梅痴鴉さんの「覚王院義観の上野戦争」 

さっそく拝読しましたが、いつもながら内容が非常に濃く、それでいてとてもわかりやすい文章でした。
私は二十年ほど前から彰義隊に関心があり、彰義隊慰霊法要に参加したり関連人物の掃苔をし続けてきましたが、本格的に研究に取り組んだことはありません。
そんな私にとって『明治維新 上野戦争編』には知らなかった事実が満載で、これまでの定説が根拠を示しつつ否定されていたりと、大変目新しい内容でした。
上野戦争や彰義隊に関心のある方にとって、必読の一冊だと思います。

コミケをはじめとするいくつかのイベントで販売されるので、興味のある方は「幕末ヤ撃団」のウェブサイトをご覧いただければと思います。




写真は松平容保の蝋人形

2014年08月08日 | その他

警視隊調査のため、仙台に行ってきました。
1月に続いて今年2度目です。
昨年から続けている警視隊調査の成果は、記事にまとめて発表する予定です。
発表の場が決まったら当ブログにてご報告したいと思います。

仙台での警視隊調査(と喫茶店めぐり)は午前中で済んだので、残りの時間は観光を楽しむことにしました。
仙台には掃苔のためにこれまで何度も訪れていますが、いわゆる観光は一度もしたことがありません。
悩んだ結果、仙台からほど近い松島に行くことにしました。

松島と言えば、日本三景の島々あり、新鮮な魚介類あり、遊覧船や温泉もある観光地です。
しかしそういうメジャーなもの以上に私が興味を持ったのは、みちのく伊達政宗歴史館という名の蝋人形館です。
東京タワー蝋人形館が閉館して以来、蝋人形に飢えている私は、この施設に惹きつけられました。
みちのく伊達政宗歴史館からは、私が大好きな吉田松陰歴史館(山口県萩市松陰神社境内にある蝋人形館)と似た雰囲気を感じます。
ちなみに私が愛読する都築響一氏の『ROADSIDE JAPAN 珍日本紀行』には、みちのく伊達政宗歴史館も吉田松陰歴史館も紹介されています。

みちのく伊達正宗歴史館はその名が表すように伊達正宗の生涯を紹介する施設でした。
規模は吉田松陰歴史館よりだいぶ大きく、なんと250体もの蝋人形があるそうです。
写真撮影OKというのも嬉しいです。
併設されているみちのくの偉人展示室には、棟方志功、太宰治、石坂洋次郎、羽仁もと子、新渡戸伝、秋田雨雀、高野長英、原敬、後藤新平、宮沢賢治、新渡戸稲造、石川啄木、斎藤実、米内光政、鈴木善幸、金田一京助、高橋是清、土井晩翠、志賀直哉、志賀潔、谷風梶之助、吉野作造、大槻文彦、井上成実、本多光太郎、落合直文、内藤湖南、小林多喜二、白瀬のぶ、和井内貞行、山下太郎、石川達三、東海林太郎、高山樗牛、池田成彬、斎藤茂吉、阿部次郎、土門拳、松平容保、河野広中、野口英世、太田耕造、石黒忠篤、小日山直登といった偉人たちの蝋人形がありました。

マダムタッソー東京よりも東京タワー蝋人形館のほうが好きという方には、楽しめるのではないでしょうか。
私にとって吉田松陰歴史館ほどの衝撃はありませんでしたが、昔ながらの蝋人形館の雰囲気が味わえる貴重な施設だと感じました。


※写真は松平容保の蝋人形