いまだにフィルム式のカメラを使っています。
そのため撮影しても、フィルムを現像するまで写真を見ることができません。
デジカメと違い必要な写真だけを選んで現像することができないので、フィルムを撮り切ってから現像に出します。
そのため撮影してから写真を見るまでには、ずいぶん時間が経過していることもあります。
昨日、フィルムを撮り終えたので現像に出したところ、でき上がった写真の中に青森県西津軽郡西目屋村の山中に建つ不識塔の写真がありました。
先月、当ブログで公開した塔のすぐ下から写した写真ではなく、隣の山から写した写真です。
塔の下から見上げると補強用の鉄骨ばかりが目に付きましたが、隣の山から塔と水平の角度で見ると、百万塔やこけしに似た不識塔の姿が鉄骨の中にうっすらと見えました。
不識塔を訪れた時には「鉄骨さえなければ、はるかに良い写真が写せたのに」と、鉄骨によって見た目が損なわれてしまったことを残念に思いました。
しかし大正元年に建てられた不識塔は老朽化が激しく、鉄骨による補強が行われていなければ今回のような大きな地震で倒壊していたかもしれません。
東北地方太平洋沖地震により、文化財や史跡にも被害が出ている模様です。
私にとって思い出深い場所である茨城県常陸太田市瑞竜山でも、水戸徳川家の墓碑が倒壊したといいます。
時間がかかっても、復興されれば良いのですが。
※写真は隣の山から見た不識塔