「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

          肺炎球菌ワクチン接種のおすすめ

2013-02-05 06:53:31 | Weblog
歌舞伎俳優の十二代目市川團十郎が肺炎のため死去された。まだ66歳という若さである。馬齢を重ねると、とかく毎日の新聞の死亡欄が気になるものだが、團十郎さんの場合には死因が肺炎というのが特に目にとまった。肺炎は日本人の死亡原因の中では第四位で、年間100万人の方が亡くなっているが、とかくガンとか脳疾患、心臓病などに比べて軽視されがちだが、僕はこの肺炎で一度痛い目にあっている。

41年前40歳の前厄の年だったが、単身赴任先で暴飲暴食して風邪をこじらせ喀血、初めて入院を味わった。急性肺炎という診断だったが、若さにまかせて突っ走り、そのあと5年後には今度は仕事先の北海道大雪山で再び喀血した。気管支拡張症という病名だったが、肺炎が引き金ということだった。

この二度の体験から僕は肺炎には人一倍気を使っている。4年前、かかりつけのお医者さんのすすめもあって肺炎球菌のワクチンを接種した。一病息災である。5年間はワクチンの効き目があるそうで安心である。米国では65歳以上の70-80%が、このワクチンを接種しているそうだが、日本ではまだ10%程度の老人しか受けていないそうだ。その理由は、まだワクチンのPRが不足していること、接種料が市町村の補助があっても3千円から5千円と高いからだ。

團十郎さんの肺炎が肺炎球菌によるものかどうかは不明だ。白血病の既往症があるためワクチン接種が出来なかったためかもしれない。しかし、高齢者に多い肺炎球菌による肺炎防止にはワクチンが効果があることは、はっきりしている。生命にかかわることだ。高齢者がもっと気楽にワクチン接種がでいるようにしてもらいたいものだ。