「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

          「北方領土の日」を報道しないNHK

2013-02-08 07:47:22 | Weblog
2月7日は「北方領土に日」であった。1855年、伊豆の下田で日露和親条約が締結され両国間の領土が確定された日。戦後ロシアが不当に歯舞群島、色丹、歯舞、国後のいわゆる北方領土を占領し返還に応じないため1981年、政府はこの日を「北方領土の日」と制定、全国的に返還運動を展開することになった。昨日も東京都内で安倍晋三総理をはじめ関係閣僚、元島民などが出席して「北方領土返還全国大会」が開催された。

折も折、防衛省はロシアの戦闘機2機が利尻島南西沖の日本の領空を侵犯。これに対して航空自衛隊の戦闘機4機が三沢基地からスクランブル(緊急)発進した、と発表した。ロシアの領空侵犯は2010年いらい3年ぶりだそうだが、なぜ中国艦艇がレーダー照射が問題になっているこの時期に領空侵犯したのか意図は不明である。しかし、軍事問題には素人の僕がみてもロシアが「北方領土の日」に照準を合わせてきたのは確かである。

にもかかわらずである。NHKはこの領空侵犯は報道しているが、なぜかこの日が「北方領土の日」だといことには言及していない。僕が知る限りNHKは、国民的な問題である「北方領土」問題には冷淡だ。早朝ラジオに「今日は何の日」というコーナーがあるが紹介していなかった。東京の「北方領土返還全国大会」も報道したのであろうか。NHKは商業放送ではない。僕らの払うおカネで経営が成り立っている。なぜ国家的な運動である「北方領土返還」を報道しないのか。これでは国民的な運動も盛り上がらない。尖閣、竹島しかりである。領土問題には国民をあげての裾野の広がった盛り上がりが必要である。