「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

             麻雀の衰退と交番の賭け麻雀

2013-02-20 06:54:41 | Weblog
警察官の不祥事や犯罪が多いのは、昔のように交番が機能していないのが一つの原因ではないかと、先日このブログで指摘した。ところが、こともあろうに、その交番内で警察官が賭け麻雀をやっていたという。ネットで写真を見ると、愛知県豊田署のこの交番は、交番というよりも昔の駐在所といったほうがよいかもしれない。昭和30年制作の森繁久弥主演の「警察日記」の人情味あふれるオマワリさんを想い出し、警察官も地に落ちたものだと思った。

僕も若い時、麻雀には大変お世話になった。戦後すぐの時代から昭和50年代にかけて日本中のサラリーマンはまるで憑かれたように麻雀に夢中になっていた。週末になると、町の麻雀店はどこも客で一杯で賑わった。家庭でも麻雀パイを持つ家が多かった。わが家の屋根裏にも当時使ったパイがまだ、ほこりにまみれて残っている。考えてみると、僕は平成になってから麻雀をしたことがない。サラリーマンを卒業したこともあるが、世の中全体も趣味が多様化してきたのである。平成22年度の「レジャー白書」によると、麻雀人口は1240万人あるそうだが、麻雀店は全盛時の20年前に比べて57%も減っているそうだ。

これに反して麻雀は今、老人クラブで人気が出ているという。確かに麻雀は頭を使うし指も使うので老化の防止になるのかもしれない。このブログにときどきコメントを頂く「大正生れ」の先輩からも”先日老人クラブでリャンチャン(二試合)とも大勝した”とメールを頂いたことがる。昔は煙草の煙がもうもうとした中で深夜遅くまで遊び、健康ではなかったが、今はそんなことはない。警察官が制服をきて麻雀店に出入りするわけにはいかない。同情はするが、場所が交番の中で、賭け麻雀とはいただけない。