「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

        在留邦人百万人時代の危険

2007-10-13 04:59:39 | Weblog
3か月以上海外に長期滞在する邦人数が百万人を越えている。北九州市に匹敵
する日本人が海外で生活しているわけだ。だから事故も多いのかもしれない。先
日はミャンマーでフリーカメラマンが取材中、銃弾に倒れ、こんどはイランの辺境
を旅行していた大学生が麻薬取引グループによって拉致された。好んで事故にあ
うのではないが、海外生活には周到な注意が必要だ。

百万人の大半は海外で日本の企業に勤務する人やその家族で、米国に41万人、
中国に13万人ついでタイ、シンガポールなどである。このほかオーストラリア、マレー
シアなどで定年後のセカンドライフを楽しんでいる家族も増えている。それ以外に
も今回、災難にあった大学生のように世界旅行などをエンジョイしている人もいる。

僕の知人の一人も目下、世界旅行中だ。5月に日本を出発、タイ、インドなどを
経て欧州各地を歴訪、南米大陸に渡って、世界最南端の地をきわめたあと、現在
ボリビアのサンタクルスに滞在している。ブログの自己紹介によると、会社勤務の
あと退職、起業に向かって充電中とある。学生時代にバックパックで中国、欧州へ
陸路旅行したこともある。旅行先からの彼のブログは文章も写真もすばらしい。

しかし、僕は彼の旅行の安否が心配だ。旅のベテランで周到な準備をしている彼
のことだから問題はないのだが、旅先だから何が起きるか判らない。新しい旅先
から彼のブログが入るとホッとする。自分も若い時には、仕事で相当無茶をやった
のに。馬齢を重ねた結果なのだろう。しかし、念には念を入れたほうがよい。
旅行の初心者は外務省の海外安全HPぐらい目を通すべきだ。