「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

        ”アマゾネス”(大女)の怒り

2007-10-05 05:50:53 | Weblog
私鉄の駅のエレベーターの中での出来事。乗り合わせた老妻と同年齢のおばあ
ちゃん二人が同乗の若い女性に声をかけた。”いいわね,お背がたかくて”。その
とたん、170㎝はゆうにある、その女性がいきなり”余計なお世話だ。背が高くて困
っているんだ”-男みたいな言葉使いだ。三人のおばあちゃんは、あっけにとられ
ふるえあがった。

1970年代の初めごろだが「アマゾネス」という映画があった。「007」のT・ヤング
監督のアクッション史劇だった。ギリシャ神話に出てくる”アマゾネス”という女性
部族を題材にしたもので、出演女優がみな大柄な肉体派女優だったことで話題に
なった。当時”アマゾネス”は流行語にもなった。

はっきりと基準はないが、日本では170㎝以上が”アマゾネス”らしい。その割合は
1,000人に2人ぐらいとのことだ。半世紀以上の昔、伊東絹子さんがミス・ユニバー
スに選ばれ”八頭身”が話題になった。以来、僕は背の高いのは、美人の条件か
と思っていたが、エレベーターの女性をみると必ずしもそうではないのだ。

帰宅して老妻が経験を話をすると、娘曰く”あかの他人には、たとえ誉め言葉でも
身体のことはいけませんよ”老妻は自分が言ったのではないのに諭された。たし
かにその通りだ。二人のおばちゃんは多分、東京生れか東京育ちだろう。僕もそ
うだが、おせっかいで、余計なことを言い過ぎる。でも、大和撫子もこわくなったも
のだ。これも余計な一言かもしれないが。