「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

    相撲部屋の”かわいがり方”

2007-10-07 06:07:43 | Weblog
高砂部屋の公式サイト(10月5日)をみたら、こんなことが書いてあった。
「”かわいがり方”とはルール違反、団体生活の中でやってはいけない、
盗みなど、一般的には犯罪として逮捕されてしまうが、同じ釜の飯を食
った仲間ということで身体に覚えさせ更正させる」
”身体に覚えさせる”とは、どういうことなのか。とりようによっては激し
いぶつかり稽古やビール瓶で頭を殴ったりして"覚えさせる”ともとれる。
高砂大五郎親方は(財)日本相撲協会の理事で、広報部長兼指導普及
部長である。

どうみても横綱朝青龍問題から今回の時津風親方の解雇問題にいたる
まで、相撲協会の対応はおかしい。しかも、その派生として起きたNHK
OB、杉山正邦氏の取材パス没収問題、フジテレビに対する取材パス申
請却下など、相撲は国技とはいえ興行で成り立っている。そのPRを担う
マスコミへの挑戦は得策ではない。高砂親方は広報部長である。

稽古と体罰とは違う。高砂部屋のHPをみると、これをごっちゃにしてい
るようだ。同じ釜の飯を食った中でも、悪いことをした弟子に体罰を加え
ては犯罪である。相撲もスポーツだから稽古は必要である。今回の時津
風事件を知り、戦前の炭鉱の"タコ部屋”を想起した。前借金で炭鉱夫を
集め、激しい労働に耐えかねて、炭鉱夫が逃げ出すと半殺しにしていた。
マスコミの報道によれば、時津風部屋はまさに”タコ部屋”だ。

高砂部屋のHPには、部屋の”かわいがり方”については書いてあったが
部屋の看板、朝青龍の消息については何も書いていない。ファンの知り
たいのは横綱が元気かどうかだと思うのだが。