ビター☆チョコ

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プライバシー

2008-07-11 | 日々のこと

湿疹が出たりしたときに駆け込む皮膚科医院。
最近はアトピーやアレルギーの人も多いからだと思うけど
ビルの一室なのに
医院の中は、ビルの中だということを忘れさせるような
木の香りのする内装だ。

小さいお子さんに配慮した待合室や
どうしても長くなる待ち時間にインターネットが見られたり
とっても心配りが感じられる。

。。。のだが
プライバシーの保護のためなのだろうか。
この医院で、名前を呼ばれることはない。
受付をすると番号を書いた木のプレートを渡され
以後、順番が来て診察室に呼ばれる時も
診察が終わって会計をするときも、この番号で呼ばれる。
ちょうど、銀行の窓口みたいなシステムだ。

たしかにプライバシーの保護ではあるけど
ここまでプライバシーって必要なんだろうか。

同じように医療機関なのに
久しぶりに顔を見れば、「○○さん、お久しぶりだね。どうしてた?」と
まるで、近所づきあいしてるような会話から入るウチと
どっちがいいんだろう。

家族構成も、下手すりゃ近所に住んでる一族みんなを知ってて
誰それちゃんが1年生になったの、バアチャンが入院したの
そんな世間話が飛び交う診療室ってのは
今の時代、ありえないことなのかなぁ。

確かに、病気のことだとか、人に知られたくないことは
絶対に口にしてはいけないことだけど
あまりにも、きっちりとプライバシーということで仕切られてしまうと
軽い冗談さえ
あるいは、ドクターに訊くほどじゃないけど、受付の人にちょっと訊いてみたい。
そんな気持ちも遮断されてしまうような気がするんだよなぁ。

名前ぐらい呼んでほしいな。
番号じゃ、無機質だ。
ワタシは、単に用事を足すために待ってるんじゃなくて
ちゃんと「ひとりの不安な病人」として、ここで待ってるんだから。

名前を知ることから、親しみってでてくるもんじゃないだろうか。
親しい人のことは心配になるし
長く通って病気が良くなれば、人のことでもうれしくもなる。
それぐらいのプライバシーの「ゆるさ」は、許されてもいいんじゃないかな。

人によって考え方は様々だけど
ワタシはそんなふうに思いました。